ドイツ新生児医療における早産児カンガルーケアやベビーラップを使った発達支援
早産児や低出生体重児の集中医療に欠かせないカンガルーケア。NICUにファミリーセンタードケアを一早く導入したドイツ西部のザールブリュッケン病院は、1250g未満の低出生体重児の年間出産数が60児も超えるトップレベルの周産期センターです。赤ちゃんに優しいケアをドイツではじめて導入したパイオニア的な存在として知られており、BFHIと認定された施設でもあります。
本セミナーの講師は同病院の小児集中治療室の看護部長として約20年前より早産児のカンガルーケアや発達支援を実施し、数々の学術研究や論文を発表してきました。NICUの環境下で新米ママやパパが安心してカンガルーケアを推進できるように、ディディモス社と共同に開発した “ボンディングラップ” がドイツ中の多くのNICUで活用されています。 さらに、ベビーラップを活用して、小児病棟で養育者や看護スタッフが早産児も安心して抱っこしながらお散歩したり、看護業務を行ったりするなど、同病院で開発された発達支援の画期的なアプローチがドイツ中の多くの最先端周産期センターにも導入されています。また、独自の取り組みとして、ドイツ全国で早産児の抱っこを専門とする講座を開催し、入院中や退院後の適切な抱っこの仕方を広めています。
◆アーカイブ視聴◆
オンラインライブ講座は終了いたしました。
記録動画は視聴いただけます。
◆言語◆
ドイツ語・日本語:日独逐次通訳
◆参加費◆
一般:14,000円 アドバイザー:12,000円 ※ 1h 繰り返し視聴できる学習動画ー付き
◆学習項目◆
事前学習(オンデマンド動画視聴)
- 早産児ケアの歩み
- スキン・トゥ・スキン・コンタクトの研究
- 絆形成の研究理論 (bonding theory)
- カンガルーケアの効果
- ボンディングラップの開発背景や特徴
講師によるオンライン講座(オンライン参加 210分x2回 日独逐次通訳)
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早産児の身体の特徴やニーズ、養育者のメンタルの状況
- 病院の環境下において、安心してカンガルーケアができる“ボンディングトップ”の紹介
- 早産児が求める快適なポジショニング
- 総合病院の早産児ケアに「ベビーラップでの抱っこ」を導入した経緯:エビデンスやメリット(赤ちゃん、養育者、看護スタッフ、病院)
- 看護スタッフの教育、養育者向けの抱っこ講習
- 1800g未満の早産児をベビーラップで抱っこするガイドラインやコツ
- 退院後の発達経過、絆形成に及ぶ効果
◆講師◆
エヴァ・ヴォゲルゲザング (Eva Vogelgesang)
1959生まれ、新生児学と早産児の分野で35年以上の経験を持つ小児科専門看護師・IBCLC
- 1987~1991 ザールブリュッケン病院 新生児科副病棟長。
- 1991~2007 シュトゥットガルトのオルガ病院で新生児集中治療室に勤務
- 2007~2010 ザールラント・ホンブルグ大学付属病院産科病棟看護部長
- 2010~ザールブリュッケン病院 周産期センター新生児小児集中治療室看護部長
- 2019より NGO法人 カンガルーキッズ理事
- 多数の論文出版や学術発表、学術ポスター受賞
講座にお申込みされた方に学習動画のリンクを12月1日にメールでご案内いたします。
当社のメールを受信できるように事前に設定してください。ドメイン:@didymos.jp
受講者の皆様に後日、記録動画のリンクを送信いたします。当時に参加できない方は記録動画を視聴できます。
※個人情報保護のため、記録動画を編集する場合があります。
アーカイブ視聴の有効期限:2024年1月30日
ベビーウェアリング・アドバイザー:受講後にメールで送信します。
医療従事者:希望される方には受講後証明書を発行しますので、お申し付けください。
ご注意:開始後15分を過ぎて遅れてご参加の方、途中退出をされる方は記録動画を視聴の上、講座フィードバックアンケートに回答すれば、証明書を発行いたします。
本講座のオンデマンドレクチャー動画を12月1日(金)に配信を予定しております。動画配信時が本講座の開講となりますので、キャンセルを希望される場合は、11月30日(木)までにご連絡ください。それ以降のキャンセルは受け付けませんので、ご注意ください。
本講座におすすめの赤ちゃん人形
肩関節・股関節可動、胴体部分は布製で、膝や肘が曲がり自然な赤ちゃんの姿勢が可能です。また、抜群の体重バランスで本物の赤ちゃんのような抱き心地。