ベビーウェアリング 〜 赤ちゃんと一体になる抱っこやおんぶ

料理しながら赤ちゃんを抱っこする女性

新生児~始めの数か月は密着した抱っこが大切

生まれたばかりの新生児の赤ちゃんは、五感や身体がまだ十分発達しておらず未熟な状態です。しかしながら、人間の赤ちゃんは静かに寝て待つことはできません。巣で育つ動物と違い、肌で温もりを感じるまでは、「一人にされてしまった!」と感じ、泣いて大人を求めます。新生児の持つ反射や骨格をみても人間は抱っこされる動物であるといえるでしょう。赤ちゃんを安心させ、心身ともに健全な発達を促すためにも、始めの数か月間は密着した抱っこで過ごすことが理想的です。

赤ちゃんと一体になるベビーウエアリング

ベビーウェアリングとは、単に抱っこ紐を「赤ちゃんを運ぶ」ためだけに使うのではなく、赤ちゃんを正しいM字の姿勢で密着させ、抱っこやおんぶしながら行動範囲が制限されることなく日常生活を送ることをコンセプトとしています。 ベビーウェアリングすることで、赤ちゃんは大人と自然に動きを共にすることができますし、大人は赤ちゃんと意識的に時間を設けたり、環境を整えたりしなくても、スキンシップをとりながらいつもの生活を送る中で、親子の絆を深めることができるのです。 ップをとりながらいつもの生活を送る中で、親子の絆を深めることができるのです。

どんな抱っこ紐でもベビーウェアリングはできますか?

ベビーラップ以外の抱っこ紐でも、ベビーウェアリングを楽しむことは可能です。赤ちゃんの正しい抱っこ姿勢を保ち、大人と高い位置で密着できる抱っこ紐であれば、親子ともにベビーウェアリングを楽しむことができ、さらに赤ちゃんの発達を促すことができます。ですから、布製の抱っこ紐さえあれば、ベビーウェアリングが成り立つというわけではありません。

快適なベビーウェアリングの条件

快適なベビーウェアリングは、赤ちゃんと大人の両方の条件が満たされていることが大切です。 抱く側の大人は、赤ちゃんのおでこに楽にキスできるくらいの高い位置で抱き、布は広い面積で身体にぴったりフィットさせ、上半身全体に体重分散できるようにします。赤ちゃんと大人の両方の条件が満たされることで、快適で安全なベビーウェアリングが実現します。

ベビーウェアリングが親子に及ぼすメリットはなんですか

密着抱っこによる安心感

ベビーウェアリングをされている赤ちゃんは、親にぴったりと密着し安心感を得ることができ、赤ちゃんのストレスや不安を軽減することができます。赤ちゃんはベビーウェアリング中によく眠ることがありますが、親の心臓の鼓動や体温、声を感じながら眠ることができるので、リラックスでき泣くことも少なくなるでしょう。さらに、赤ちゃんが親に近いため、すぐに赤ちゃんの様子を知ることができます。ベビーウェアリングをしながらいつでも授乳しやすい環境が整い、より良い母乳育児をサポートすることができます。

親のストレス緩和と自信付け

ベビーウェアリングによる赤ちゃんとの密着感は、母親のストレスレベルを低減し、メンタルヘルスを向上させることができます。孤独感を軽減し、自信を持って育児に取り組む手助けとなります。父親にとっても育児参加のきっかけとなり、父親が赤ちゃんと密接に関わりながら親子の絆を深めることができ共感力も高まります。夫婦二人で育児するモチベーションを維持しやすくなります。そして、ベビーウェアリングを活用することで、母親は赤ちゃんと共に仕事に復帰することも可能になるかもしれません。赤ちゃんと行動を共にしながら、母親は日常の活動を行うことができます。

股関節脱臼や位置性斜頭症の予防

また、赤ちゃんの身体的な利点として、股関節形成不全や位置性斜頭症(いわゆる「向き癖」)などのリスクを低減することが挙げられます。正しいベビーウェアリング姿勢をとることで、適切な姿勢サポートを提供し、赤ちゃんの健康な発達を促進します。

ベビーウェアリングをしなければ?

ベビーウェアリングは赤ちゃんとのスキンシップや親子の絆を深める方法の一つであり、必須ではありません。親子の関係を築く方法は多岐にわたり、親子が寄り添い合ったり、スキンシップをとったりして、何か別の方法で触れ合いを体験していればそれでも十分です。
但し、その場合は親の方でより多くの時間を捻出しなければならないかもしれません。ベビーラップをはじめ、快適な布製抱っこ紐を使用すれば、スキンシップのために特別な時間を設ける必要がありません。通常の日常生活を送りながら、自然に子どもと触れ合えます。

出典