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スリングの使い方と装着方法


赤ちゃんの成長に合わせてずっと使えるリングスリング

お出かけや車での移動など、赤ちゃんを頻繁に抱きおろしするシーンが多い方は、手早く装着ができるスリングが便利です。また、抱く位置を自由自在に調整できるので、スリングで抱いたままの授乳も可能です。正面に向かい合った抱っこや視野の広がる腰抱きなど、赤ちゃんの発達やニーズに合わせてお好みの使い方をお選びください。

このページでは、スリングの基本的な使い方を、動画と詳しいステップガイドで分かりやすく解説します。初めての方も、もう一度基本を見直したい方も、ぜひ参考にしてください。

■目次■

  1. 動画で学ぶ!スリングの使い方と基本ステップガイド
  2. スリング各部の名称
  3. 安全に使うためのスリングの使い方ポイント
  4. 基本的なスリングの使い方手順
  5. 新生児をスリングで抱っこする
  6. スリングのこんな使い方は危険!
  7. スリングに関するよくある質問

1. 動画で学ぶ!スリングの使い方と基本ステップガイド

まずはこちらの動画で、スリングの基本的な使い方をチェックしましょう。
赤ちゃんの姿勢、リングの位置、布の引き締め方など、実際の動きを見ながら確認できます。

スリングの使い方

Step-by-Stepガイドをダウンロード

より詳しい手順を知りたい方は、こちらのPDFガイドをダウンロードしてください。
写真付きで1ステップずつ確認できるので、初めての方にも安心です。

説明書をダウンロード

2. スリング各部の名称

スリングは、一枚の布と二つのリングというシンプルな構造の中に、赤ちゃんを安全に、そして快適に抱っこするための工夫が詰まっています。各部の役割を知ることで、スリングの使い方がより分かりやすくなります。

リング
DIDYMOSのリングは高品質アルミニウム製。2,000 kg以上の耐久試験をクリア…
テール
リングから垂れる布の端がテールです。…赤ちゃんをしなやかに包み込む高級な天然繊維の織布…
トップレール
生地の上側の縁。赤ちゃんの首と上背部を支える大切な部分…
ボトムレール
生地の下側の縁。…M字姿勢をしっかりキープ…

リング、テール、トップレール、ボトムレール——それぞれの構造が調和して、ディディモスのスリングは赤ちゃんをやさしく、しっかりと支えます。

3. 安全に使うためのスリングの使い方ポイント

スリングは、赤ちゃんと大人の体がしっかりと密着することで、安心感と安定感をもたらします。 そのためには、世界的に推奨されている「T.I.C.K.S.」ガイドラインに沿って使うことが大切です。 下記の5つのポイントを意識すれば、安全で快適な抱っこを自然に実現できます。

T.I.C.K.S. ガイドライン

スリングの使い方 Tight 密着

T – Tight(しっかり密着)

スリングはゆるみがないようにしっかり締めましょう。

スリングの使い方 In view 顔が見える

I – In view at all times(顔が常に見える)

赤ちゃんの顔が常に見える位置に保ちましょう。

Close enough to kiss(キスできる高さ)

C – Close enough to kiss(キスできる高さ)

赤ちゃんの頭が自分の顎の下にくるくらいの高さで抱きます。 軽く顔を下げたときにおでこにキスできる距離が目安です。

Keep chin off the chest(顎を胸につけない

K – Keep chin off the chest(顎を胸につけない)

顎が胸につくと気道が狭くなり、呼吸がしづらくなります。 顎と胸の間に指1本分のすき間があるように調整しましょう。

 Supported back(背中がしっかり支えられている)

S – Supported back(背中がしっかり支えられている)

赤ちゃんの背中が丸くなりすぎないように、「し」の字カーブを保ったまま、しっかりサポートします。

赤ちゃんを守る安全とは、事故を防ぐことだけではなく、未来の体を守ること。

赤ちゃんの健やかな発達には、膝がお尻より高くなる「M字開脚姿勢」が欠かせません。
落下防止や呼吸の確保といった「急性の安全」に加えて、股関節が正しく発達できる姿勢で抱くことも安全の一部です。

抱っこでのM字姿勢のイメージ

M字姿勢のポイント

  • お尻が一番深く沈み、膝がそれより高い位置になる
  • 膝から先の脚は自由に動かせる状態で、布がふくらはぎまで覆っていない
  • 背中がゆるやかな「し」の字カーブを描き、体重を大人の身体に預けられる

DIDYMOSのスリングは、赤ちゃんが自然なM字開脚姿勢と「し」の字カーブを無理なく保てるように設計されています。
T.I.C.K.S.(呼吸・落下防止=急性の安全)と M字姿勢(発達=長期的な健康)の両方が大切です。

4. 基本的なスリングの使い方手順

ステップバイステップで使い方とポイントをご紹介します。
まずは「基本バージョン」から始めることをおすすめします。 慣れてきたら、体型や赤ちゃんによりフィットしやすい「背中フリップ」もお試しいただけます。

Step 1 スリングの準備

基本バージョン
初めてスリングを使う方におすすめの、もっともシンプルな準備方法です。

Step1 基本:スリングの準備

代替案(背中フリップ)
慣れてきたら、新生児や小柄な方の身体によりフィットしやすい「背中フリップ」を試してみましょう。

Step1 代替案:背中フリップ

※ 背中フリップはStep 1 のみの代替案です。Step 2〜4 の手順は同じです。

Step 2 スリングに赤ちゃんを抱き入れる

布束に赤ちゃんを座らせ、姿勢を確認してからスリングを肩まで広げます。
両膝がお尻より高いM字姿勢が取れていることを確認しましょう。

Step2 スリングに赤ちゃんを抱き入れる

Step 3 スリングの引き締め

布の流れに沿って放射状に引き締めるとスムーズです。
端から順番に数回に分けて引き締めると、赤ちゃんの身体にジャストフィットします。

Step3 スリングの引き締め

Step 4 下ろし方

ワンステップで簡単に赤ちゃんを下ろすことができます。
片手で赤ちゃんをしっかり支えながら、スリングをゆっくり緩めて外しましょう。

Step4 スリングの下ろし方

5.新生児をスリングで抱っこする

DIDYMOSのスリングは、赤ちゃんの背中と首すじをまんべんなく優しく包み込み、 首すわり前の新生児でも常に密着した安心の抱っこができます。
スリングは赤ちゃんの成長や大人の体形に合わせて細かく調整できるため、 初めての抱っこでも安定感があり、快適にお使いいただけます。

新生児のスリングの使い方

首すわり前のネックサポート(首枕の作り方)

新生児期や首すわり前の赤ちゃんのスリング抱っこでは、 頭を支えるためのネックサポート(首枕)を作りましょう。 スリングのテールで簡単に調整できます。

方法 ①:テールで首枕を作る

テールの上部を適度な太さに丸め、トップレールの内側に巻き込みます。 厚めの布の場合は軽く丸めて太さを調整します。

スリングのテールで首枕を作る方法

方法 ②:ガーゼや薄手のタオルを使う

ガーゼハンカチや薄手のタオルを2〜3 cmの棒状に丸め、 トップレールを少し引き上げて内側に巻き込みます。

タオルでスリングの首枕を作る方法

季節やスリング生地の厚さに合わせて、使いやすい方法をお選びください。

6. スリングのこんな使い方は危険!

スリングの横抱きや前向き抱っこ(カンガルー抱き)では、赤ちゃんの安全な姿勢を保ちません。小さな身体へ負担がかかることや、呼吸困難や股関節形成不全安全につながるリスクがありますので、このような使い方をしないようにご注意ください。

スリングで横抱きする女性のイラスト

スリングの横抱きはNG

  • M字姿勢が取れない
  • 背中が丸くなりすぎたり、布が顔にかかったりしやすいので、呼吸を妨げる恐れがある
スリングでカンガルー抱きをする女性のイラスト

前向き抱っこ(カンガルー抱き)はNG

  • 過度の屈曲により、股関節への血流が障害されやすい
  • 手足の自然な動きを妨げる
  • 足部奇形や股関節形成不全の赤ちゃんに危険

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7.スリングの使い方のよくある質問

横抱きが推奨されない主な理由は次の3つです:

  • 窒息・低酸素のリスク
    横抱きでは赤ちゃんの頭や体が丸まり、鼻や口が胸や大人の体に押し付けられやすく、気道が確保されない危険性があります。
  • 股関節へのリスク
    生後4か月未満の股関節はまだ軟骨の部分が多いです。正しいM字姿勢を保たないと、股関節形成不全や脱臼につながる可能性があります。
  • 様子が確認しにくい
    布が顔にかかりやすく、赤ちゃんの表情や呼吸状態が見えづらく、異変に気付きにくくなります。

安全のためには、
✅ 顔が見える
✅ 呼吸が確保されている
✅ 背中の「し」の字カーブがしっかりサポート
✅ 股関節がM字
の「縦抱き」の姿勢が最も適しています。

新生児をスリングで抱っこして階段を下りる女性

赤ちゃんと大人は向かい合うようになり、赤ちゃんの足をスリングの外から出し、M字型に開脚させる「縦抱き」は新生児期から基本の抱き方です。小さな赤ちゃんの股関節がまだ柔らかいため、股関節脱臼を予防するため、小児股関節学会が新生児から縦抱きを推奨しています。また、スリングで横抱きされる赤ちゃんは丸くなりすぎたり、布に埋もれやすくなったりすることにより窒息の危険があります。 対面の縦抱きなら、正面でも腰でもお好きな位置で抱っこできます。赤ちゃんの発育段階やご利用のシーンに合わせて選びましょう。

大人の胸全体で赤ちゃんの身体を支えることができる正面の寄り添い抱きは、赤ちゃんが大人に密着する面積が広くなり、首も支えやすいので、首すわりまでの小さな赤ちゃんにおすすめの抱き方です。

スリングで子供を抱き、カバンの整理をする女性

赤ちゃんが大人の身体を脚で挟み抱きつくような姿勢で抱っこする腰抱きは、赤ちゃんの理想的なM字開脚姿勢が取りやすく、大人にとって身動きの取りやすい抱っこです。 片手と身体の正面が空くので、ちょっとした家事をしたり、上のお子さんと遊んだりするのに適しています。 抱っこする大人と抱っこされる赤ちゃんのアイコンタクトが生まれやすく、好奇心が活発なお子さんや、指差しをはじめた赤ちゃんとのお散歩にもおすすめです。

スリングの正しい腰抱き

新生児から2〜3才まで月齢を問わず腰抱きはできますが、赤ちゃんの身体の発達の観点から、上半身をひねる(体幹の回旋を伴う)腰抱きは、赤ちゃんが寝返りをするようになってからが望ましいです。寝返り前の赤ちゃんは、お腹と肩を大人の身体に向けた姿勢で腰抱きしましょう。

  1. 赤ちゃんとママがリラックスできる場所に座ります。
  2. リングを持ちあげて、赤ちゃんが乳首をくわえられる位置までスリングを緩めます。
  3. 赤ちゃんを手で支え、気道が確保しやすい縦抱きで飲ませます。縦抱きは正しいポジションでおっぱいをくわえやすく、新生児の授乳にもおすすめです。
  4. リング側のおっぱいは、スリングを装着したままの授乳が難しいため、いったんスリングを肩から外してから飲ませます。

スリングを使った授乳のイメージ ※授乳にもスリングの使い方にも慣れないうちは、いったん赤ちゃんをスリングから下ろし、飲みやすい姿勢を探してください。 その際、スリングのテール部分で授乳(乳)の目隠しができます。赤ちゃんの顔に布がかからないようにご注意ください。

A. お子さまによって安定する腰抱きの位置はそれぞれ異なりますが、共通して大切なのは、トップレール(上端)が脇の下から水平に通ることです。リングはその水平ライン上にくるように調整します。

抱く位置によって、リングは大人の脇のすぐ近く、または胸より内側にくる場合があります。実際の例として、下の写真をご参照ください。

  • 左の写真:大きなお子さんを腰で抱っこしています。リング位置はお子さんの近くにあり、大人の身体の中央寄りです。
  • 右の写真:正面で抱っこしています。リング位置は大人の脇の近くで端にあります。

どの位置でも、お子さんが手を出しても安定して抱けるのが特徴です。

腰抱きの例 正面抱きの例
アプリコット色のスリングで赤ちゃんを抱っこする女性
アプリコット色のスリングで赤ちゃんを抱っこする女性
【スリング】 <リネン混>ロト ルーチェ
¥23,900
オフホワイト地にグレーの蓮柄のスリングで赤ちゃん人形を抱っこするマネキン
オフホワイト地にグレーの蓮柄のスリング
【スリング】 ロト セレーノ
¥23,100
ベージュのスリングで赤ちゃんを抱っこしている人形
ベージュのヘンプ混のスリングに付いているシルバーのリング
【スリング】<ヘンプ混>メトロ コンポネント
¥24,900
紺地にシルバーの玉模様がランダムに散りばめられたスリングで赤ちゃん人形を抱っこする女性
ネイビーにゴールドのランダムなドット柄のベビーラップ
【スリング】 スパークルゴールド リネン
¥22,900
ピンクとグレーの花模様のリングスリング
ピンクとグレーの花模様の布地
【スリング】<ウール混>メラヴィジア
¥21,900