2人目妊娠中に抱っこ紐を使用してもOK?

妊娠中のママに抱っこをされたい3歳の男の子

2人目の妊娠中に使用できるおすすめの抱っこ紐と選び方について、解説いたします。
上の子がお腹の赤ちゃんの存在に気がつくと、お兄ちゃんやお姉ちゃんらしく喜んだり、ママの身体を気遣ってくれたりする一方で、しっかり歩いていた子が急に抱っこやおんぶを求めるようになったり、甘えたりすることはめずらしくありません。
2人目を妊娠中のママは、お腹の赤ちゃんだけでなく上の子にも気を配る必要があり、1人目の妊娠中とは全く違った悩みや不安を感じるかもしれません。上の子の気持ちが揺らいだ時に、抱っこやおんぶなどのスキンシップはとても効果的です。ママの身体やお腹の赤ちゃんに負担の少ない方法で、上の子を抱っこやおんぶをする方法をご紹介いたします。

 

1. 妊娠中の抱っこの注意点

妊娠中に重たいものを持ってはいけないというイメージはありますが、抱っこをしても良いのでしょうか。実は、抱っこをして良い時期や、何キロまでなら大丈夫という明確な基準はありません。
ひとつの考え方として、妊娠前から習慣的に行っていた運動や動作は妊娠後も続けて構わないと捉え、抱っこやおんぶについても同様に医師からアドバイスされることがあります。
つまり、これまで日常的に抱っこやおんぶをしていた方は、妊娠経過が順調なら続けても問題はありません。反対に、これまでほとんど抱っこをしなかった方が、急に重い子の抱っこを始めると身体のへの負担は大きくなります。妊娠中に抱っこ紐を使用する時は、腹部、背中、脚、肩、首の状態に注意を向けてください。痛みや不快感がある場合はいったん中止して、様子をみる必要があります。痛みが続く時、妊娠経過で切迫早産の兆候、骨盤痛、過度の腰痛のある方は、まず産科医に相談をしてください。
妊娠中に抱っこやおんぶができない時は、別の方法でスキンシップをとることも可能ですし、移動にベビーカーを利用することもできます。無理せずに過ごしましょう。

妊娠中のお腹に負担をかけない抱き上げ方

2. 妊娠中のお腹に負担をかけない抱き上げ方

ママの身体に優しい抱き上げ方をご紹介します。
子どもを抱き上げる時、立ったまま腰を曲げて抱き上げようとすると、ママの腰や腕への負担が大きくなります。一度しゃがみ、子どもの身体を自分に引き寄せて密着させてから、片方の膝を床についてゆっくり立ち上がるようにして抱き上げます。
できるだけ子どもを高い位置に抱くようにすれば、腰への負担を軽減できます。大きな子なら、踏み台や階段など高い所に登ってくれるとママは立ったまま抱くことができます。

3. 妊娠中に快適な抱っこ紐の使い方

抱っこ紐は、ママの身体の負担を軽減してくれます。上の子との移動や寝かしつけで抱っこが必要な時や抱っこ紐の対面抱っこはお腹が大きくなるにつれて、できなくなる時期が必ずやってきますので、お腹を圧迫せずにおんぶができる抱っこ紐を準備して練習しておくのがベストです。妊娠中に抱っこ紐を使用したい場合は、いつ、どのようにベビーウェアリングが必要になるか事前に計画を立てることをおすすめします。
妊娠中もベビーウェアリングをしたい、赤ちゃんが生まれたら上の子と一緒に「タンデムキャリー」に挑戦したいと考えている方は、おんぶは必須のスキルになります。

4. 妊娠期別の抱っこ紐の使い方

妊娠初期:いつもの抱っこのままで大丈夫

妊娠初期に上の子を抱っこ紐で抱っこする女性

この頃はまだ、お腹のふくらみはほとんどないので、いつもの抱っこ紐をそのまま使用できます。対面抱っこも可能な時期です。妊娠中も使用できる抱っこ紐への買い替えを検討するなら、この時期はベストです。上のお子さんのペースに合わせて、ゆっくり腰抱きやおんぶの練習ができます。抱っこ紐の買い替えが必要な場合は、ママの身体に負担の少ない、体重分散性の高いタイプを選びましょう。幼児まで確実に使用できるタイプ、または生まれてくる赤ちゃんにも使用できるタイプはおすすめです。
一方で、妊娠初期はつわりや疲れで体力が落ちている方も多いです。抱っこの負担や、圧迫感を不快に感じる方もいます。身体からのサインに応じて抱き方を変えたり、短時間にしたり、場合によっては体調が落ち着く安定期までの間、抱っこをお休みするのも良いでしょう。

妊娠中期:対面抱っこから腰抱きやおんぶへの移行期

体調が安定し、元気に過ごせるママが多い時期です。お腹のふくらみは目立ってきますので、そろそろ上のお子さんの体重でお腹に負荷がかからないよう、腰抱きやおんぶに切り替えましょう。妊娠中期の後半以降は、おんぶへ切り替えます。

腰抱き: 対面抱っこよりお腹への圧迫が少ない

妊娠中期の腰抱き

妊娠初期や妊娠中期は、リングスリングや短いベビーラップで腰抱きをすれば、お腹への圧迫が少なく、上のお子さんはママと会話しながら広い視界を楽しめます。しかし、長時間の腰抱きは、骨盤とその安定性に影響を与える可能性があります。出産に備えて靭帯が柔らかくなり、緩み始める時期であるため、注意が必要です。
もしも抱っこ中に違和感を感じたら、背骨がねじれず真っ直ぐ立てるように姿勢をチェックしましょう。頻繁に左右を入れ替え、抱っこの時間は短くすると良いでしょう。


おんぶ:お腹へ負担がかからないおんぶ紐

妊娠中期にできるおんぶ

おんぶされるお子さんは、大きくなったお腹に負担をかけることなくママにぴったり密着することができます。母体は、体重を支える軸を前後2つの方向からより均等に引っ張ることで、荷重のバランスを取りやすくなります。高い位置でおんぶすれば、お子さんの体重はママの重心の上にかかるため、お子さんの体重はママの上半身全体に分散されます。
体調の良い時におんぶの練習を行い、早めにおんぶへ移行することをおすすめします。おんぶでは、ママと子は同じ目線になり、親子の会話も楽しくなるので、上のお子さんにとっても多くのメリットがあります。
妊娠中の母体は、通常よりも筋肉、腱、関節に負担がかかっています。身体に合わないおんぶ紐の使用は負担を増大します。おんぶ中やおんぶ後に痛みを感じる時は、使用時間を短くし、負担を軽くするおんぶ紐への買い替えを検討することもおすすめです。親子の体格にフィットし、体重分散してしっかり子どもをサポートできるおんぶ紐を選ぶことで負担を減らし快適におんぶができます。
身体の違和感が続く時は、無理はせずにおんぶを中断しましょう。

注意:妊娠中のウエストベルトのベストな位置は?

妊娠中は抱っこ紐でお腹が圧迫されないよう、ベルトを装着する位置に注意する必要があります。お腹の下にベルトを装着すると骨盤への負担が大きくなり、お腹が膨らんでいる位置に子どもを抱くことになるためおすすめできません。
また、バックルのついたウエストベルトの抱っこ紐は、お腹が大きくなると物理的に固定しにくくなります。
妊娠中は、ベビーラップやメイタイなど、布製でみぞおちの高い位置に結べるタイプや、ウエストを圧迫せずにおんぶのできるタイプの抱っこ紐がおすすめです。

妊娠後期:体の合図に注意し、おんぶをほどほどに

妊娠後期ができるおんぶ

妊娠中のおんぶにも慣れてくる頃かもしれませんが、後期にはお腹もずっしり重たくなってきます。
ママの身体は、リラキシンというホルモンを分泌して陣痛に備えています。リラキシンは、赤ちゃんが産道を通りやすくするための、骨盤や靭帯を緩めるホルモンです。そのため、この時期は骨盤周辺の関節が不安定になります。大きな負担がかかることで陣痛を招くことがありますので、妊娠週数や経過に応じて、休憩をとる、長時間のおんぶは避けるなど、赤ちゃんとの対面に備えて、身体のサインに注意しながら過ごしましょう。

5. 妊娠中におすすめの抱っこ紐やおんぶ紐

ベビーラップ

男の子をベビーラップでおんぶする妊婦さん

安定感があり、高い位置でおんぶのできるベビーラップ。ママのお腹を圧迫しない巻き方が豊富で、フィット感や安定感が高い点も特徴です。体重制限がなく、幼児まで快適に使用できる一方、新生児期の対面抱っこにも最適です。

◆こんな方におすすめ
  • 妊娠期から新生児、幼児まで様々な抱っこやおんぶを楽しみたい
  • 身体に負担をかけず快適におんぶしたい方
妊娠中おすすめの巻き方

ロビンズヒップキャリー

妊娠中にお腹を圧迫しない腰抱きの巻き方

妊娠初期から中期くらいまでの時期におすすめの巻き方です。安定感があり、抱き下ろしやすい巻き方で上のお子さんの寝かしつけや短時間の抱っこにおすすめです。ベースサイズまたはベース−2のショートラップで巻ける腰抱きです。


ショートラップのおんぶ

妊娠中にお腹を圧迫しない巻き方

ささっと巻ける手軽なリュックサックキャリーのおんぶです。胸の前にも布を通すことで、安定感と体重分散性が増し、おんぶの負担を軽くします。お腹を圧迫しないため、妊娠中どの期間も。

メイタイ

男の子をメイタイでおんぶする妊娠後期の女性

簡単装着で高い位置でおんぶができるメイタイ。柔らかい布製のウエストストラップは、胸の上やみぞおちに固定すればお腹を圧迫することはありません。新生児期は対面抱っこで使用することができて、男女兼用で使用する際にスムーズに装着できる抱っこ紐です。シンプルで簡単に装着することも、ベビーラップのように自分に合わせた快適アレンジやおしゃれなアレンジを楽しむこともできます。

◆こんな方におすすめ
  • 妊娠中はシンプルな装着でベビーラップのような快適おんぶをしたい
  • 産後も簡単に抱っこやおんぶを楽しみたい
妊娠中おすすめの巻き方

ウエストで縛らないおんぶ

お腹を圧迫しないメイタイの使い方

おんぶのときにウエストストラップをみぞおちや胸の上に固定すれば、おなかを圧迫する心配はありません。


妊娠中におすすめのベビーラップ一覧

ハーフバックル

男の子をメイタイでおんぶする妊娠後期の女性

バックル式のウエストベルトと布製の背当てや肩ストラップのついたハーフバックル。 ウエストベルトをみぞおちの高い位置で固定しても、幅広の布製肩ストラップは浮くことなくぴったりフィットします。お腹が大きくなると、ウエストベルトを完全に外して、リュックサックのようなおんぶ紐として使用できます。新生児期は対面抱っこで使用することができて、男女兼用で使用する際はスムーズに装着できる抱っこ紐です。

◆こんな方におすすめ
  • 妊娠中に簡単におんぶしたい
  • 妊娠中のおんぶは短時間
  • 産後は抱っこやおんぶや腰抱きを楽しみたい
妊娠中おすすめの巻き方

おんぶ紐としての使い方

お腹を圧迫しないメイタイの使い方

ディディモスのハーフバックルなら、ウエストベルトを完全に取り外すことができるため、ウエストを縛らないおんぶ紐に変身できます。詳しくは使い方動画をご覧ください。


妊娠中におすすめのベビーラップ一覧


6. まとめ:妊娠別の抱っこ紐の注意点や使い方

※これまで日常的に抱っこやおんぶをしており、妊娠経過が順調な方が対象です。心配なことがあれば、産科主治医へ相談しましょう

妊娠期 注意点 おすすめの抱き方
妊娠初期 お腹のふくらみはほとんどないので、妊娠前から日常的に抱っこやおんぶをしていた場合、これまで通り続けてもよい。つわりなど体調がおちた場合、抱っこは短時間やお休みするのもよい。 いつもの抱っこ紐でOK。体重がいいときに早めにおんぶの練習。買い替えなら体重分散性がよく、おんぶでウエストを縛り付けない商品を選ぶ。
妊娠中期 体調が安定し、お腹のふくらみも目立ってくる。上の子の体重がお腹に負荷がかからない腰抱きやおんぶへの移行期。 スリングなどの腰抱きなら短時間OK・左右を入れ替える。体重分散性の高いベビーラップやメイタイなら長時間のおんぶもOK。両肩だけで支えるおんぶ紐なら短時間。
妊娠後期  お腹が重たくねってくる。陣痛に備えて、骨盤や靭帯を緩めるホルモン分泌が増加。長時間のおんうは避け、身体のサインに注意する。 おんぶ以外の抱き方は不可。ベビーラップがベスト。ウエストベルトのないおんぶ紐は短時間のみ。

よくある質問

妊娠中の抱っこ紐はいつまで使える?

これまで使用していた抱っこ紐の種類により使える時期は変わります。
ウエストにベルトの付いた抱っこ紐やヒップシート等は、お腹がまだ目立たない妊娠初期にはこのまま使い続けてOKです。
スリングベビーラップの腰抱きは妊娠中期の前半も使い続けることができますが、身体の片側に体重がかかり姿勢やバランスを崩しやすいので、無理のない範囲で使用してください。
ベビーラップ、メイタイ、兵児帯やさらし等、ウエストベルトのないおんぶ紐は妊娠中期から後期まで使用可能です。
妊娠中はご自身の体調に気を配り、変化を感じた際は産科主治医または担当助産師へご相談ください。

二人目の妊娠中におすすめのおんぶ紐は?

お腹へ圧迫がかからないことはもちろん、妊娠中の身体に負担をかけないよう、体重分散性の高いおんぶ紐がおすすめです。重くなってきた上の子の体重を大人の上半身全体に分散できる、べビーラップメイタイが一番おすすめです。

妊娠中はおんぶ紐をいつまで使える?

妊娠経過が順調で体調が良ければ、お腹を圧迫しないベビーラップメイタイやベルトなしのおんぶ紐を妊娠後期まで利用可能です。お腹が重たくなるにつれて、身体のサインは注意して、痛みや違和感を感じた際は使用を中断しましょう。

妊娠中におんぶをしてはいけないのはどんな時?

医師から安静の指示が出ている時や、腰や骨盤、肩、背中などに違和感のある時はおんぶを中断しましょう。体調が良く、経過が順調ならおんぶを続けて良いですが、くれぐれも無理はしないようにしてください。その他、気になることや心配なことがあれば、産科主治医へ相談しましょう。