ラップを半分に畳み、中心を確認。
ネイビーブルーの夜空にきらめく星をちりばめたプリマスター。ご愛用者のたにうちゆき様からご感想が届きましたので、紹介させていただきます。
プリマスターの商品レビュー
素材:オーガニックコットン100% 重さ:210g/㎡コットン100%のプリマ織は摩擦が強めで最初は手触りがざらっとしていることが多いのですが、このプリマスターは星の部分以外はプリマ織ではないため、むしろディディモスの中でも特にふわふわと優しい肌触りで、柔らかい部類に入ります。
お肌のデリケートな新生児も優しく包んであげられそうです。
巻いたり結んだりする時に引っ掛かる感じがないので、ベビーラップビギナーにも扱いやすい布でしょう。
その一方で、薄過ぎず、ほど良いクッション性とグリップ力はあるので、重くなった子どもでも心地よく抱っこやおんぶすることができます。よくこのプリマスターで2歳の子を抱っこしますが、肩などに負担を感じることも特に無く、生地のふわふわ感に癒されています。
ダークブルー×ゴールドの星という組合わせは、格好良くも可愛らしくも装えるデザインです。
どちらかというと、カジュアルな色柄ではありますが、くだけ過ぎない上品さも醸し出しています。この上品さ、どこから来るのかな~とじっくり布を眺めていて、気が付きました。この布はゴールドの横糸とダークブルーの縦糸で織られているのですが、まるでゴールドの布の上に、ダークブルーのヴェールを重ねたように見えるのです。
それがとても優雅で、角度や光の加減によって色が変わるのも楽しく美しく、見ても使っても飽きない布です。
他のジャカード織ディディモスはリバーシブルで使える雰囲気の布が多いですが、このプリマスターの場合も、裏面は表面の反対色となり、ゴールド色を表面とした場合は違った印象を出します。(たにうち ゆき)
]]>ディディタイ・ディディクリックには共通した良さがあります。
比較 | ディディタイ | ディディクリック |
ウェストベルト | 幅11㎝の布製の紐を2回結んで固定 | 幅約8㎝のベルトをバックルで固定 |
装着できる胴囲 | ~130㎝まで対応 | ウェスト58~140㎝に対応 |
こんな方におすすめ | 小柄な方、幅広なウエストベルトだと骨盤にあたりやすい方には、柔らかなディディタイのベルトがフィットしやすい | リュックサックのようなパッド入りの幅広いウエストベルトで、しっかり留めるのが安心できる方 |
比較 | ディディタイ | ディディクリック |
ベルトの位置 | 非常に高く装着できる | 比較的高めに装着できる |
高いおんぶ | ★★★ | ★★ |
背あて布の大きさは、横に、縦に自由自在に調整できます。新生児にはもちろん、幼児にもサイズがぴったり合わせられるので、きょうだいでの使用にも便利です。また幼児期の膝裏部分のサポートには、肩紐も活用できます。
比較 | ディディタイ | ディディクリック |
横幅 | 調整紐を引き締めて、紐を結んで固定 | ベルトの面ファスナーの位置で調整 |
縦幅 | 腰紐を内側に折り返す | 調整紐を引き締める |
レッグパッド(膝裏部分) | なし | あり |
お手入れの簡単さ、コンパクトにまとまる携帯性を重視するなら、ディディタイがおすすめです。
比較 | ディディタイ | ディディクリック |
お手入れ | そのまま洗濯 | ベルトを取り外して洗濯* |
携帯性 | コンパクトに畳む | ベルトで留めてコンパクトにまとめる |
*ベルトは洗濯可能ですが、洗濯前に取り外せばバックルの寿命がUP!
こんなとき??あなたが選ぶのはディディタイ?ディディクリック?
背当て布と肩紐の布で赤ちゃんの身体を隙間なくぴったり包み、親子が密着できると、首すわり後すぐにおんぶすることができます。昔ながらのおんぶのように、赤ちゃんが肩越しに景色を楽しめるような高いおんぶは、ディディタイの得意分野。
ディディタイ・ディディクリックの特徴ともいえる幅広の肩紐。肩紐の厚みがなく、すっきりとしているため、他の抱っこ紐と一緒に使う相性も抜群です。ベビーラップやスリングと組み合わせて、双子を同時に抱っこすることもできます。また、ディディタイは腰ベルトが紐ですので、ベルト式抱っこ紐と組み合わせても腰回りが快適に使えます。 ディディクリックなら新生児から双子を一緒に抱っこすることも可能なのです。
体格差のある大人が複数で兼用するなら、ディディタイがおすすめです。バックル調整の必要がなく、使うたびにぴったり結ぶだけ。パパママの兼用はもちろん、保育現場などで複数の大人が使用するときも非常に便利です。
]]>赤ちゃんを抱っこしながら、ママ一人で家事や上のお子さんの育児をするのは大変!!
そんな時、親子がぴったりと密着し安定したおんぶ紐があれば、家事はもちろん身動きできやすく趣味や外出など赤ちゃんと一緒にできて子育ての幅はぐんと広がります。
また、赤ちゃんの顔がママの肩越しに見えるような高い位置でおんぶができれば、ママの身体負担が減り、おんぶをされる赤ちゃんはぬくもりを感じながらママやパパと同じ景色を見ることができます。
このように、ママやパパにも赤ちゃんにも多くのメリットをもつおんぶですが、おんぶ紐の種類が多くてどのような基準で選んだらいいか迷いやすいものです。
そんなパパやママのために、快適なおんぶのための基本知識や選び方を解説します。
日本では、おんぶは首すわりからと言われることが多いですが、アメリカではおんぶは腰すわり以降から、ヨーロッパでは首すわり前の赤ちゃんもおんぶをしている人がいます。なぜ、このように国によって考え方が全く違うのでしょうか。おんぶ開始に最適な時期はいつなのでしょうか?
答えは、おんぶ紐の種類にあります。おんぶ紐はどれも同じではなく、種類によりおんぶをされる赤ちゃんの姿勢や位置は変わります。赤ちゃんの身体の仕組みとそれぞれの発達段階に合わせ、おんぶされる赤ちゃんの姿勢を適切にサポートする必要性があります。
現在、日本では多種の抱っこ紐やおんぶ紐が販売されており、それぞれのメリットやデメリットがあります。大人の使いやすさや快適さ、そして赤ちゃんの発達段階に合わせて選びましょう。
ヨーロッパの赤ちゃんの出生時体重は、日本の赤ちゃんよりも平均して大きいです。里帰り出産の習慣がないヨーロッパでは、上のお子さんのお世話や家事で忙しいママが生後1〜2ヶ月の赤ちゃんをベビーラップでおんぶすることもあります。赤ちゃんの大きさを考慮すると、日本人の赤ちゃんを安全かつ快適におんぶできるようになるのは生後10週間以降でしょう。
抱っこより、おんぶの方が身動きは取りやすいものですが、新生児期の赤ちゃんの抱っこは、ママにとっては妊娠していた頃とさほど変わらない感覚で過ごすことができるはずです。新生児期にママも赤ちゃんも共に抱っこ紐を使うことに慣れていれば、はじめておんぶをする時にはスムーズにできるはずです。
生後間もない首すわり前の赤ちゃんをおんぶする最も安全な方法は、一枚布で織物製のベビーラップを使うことです。
大人がベビーラップの扱いや、適切な引締め加減に慣れていれば、首すわり前からでもおんぶができます。
ベビーラップは、小さな赤ちゃんの身体に完全にフィットしながら包み込み、頭部の安定、正しいM字開脚姿勢と呼吸のしやすい姿勢をキープします。布を細かく調整して引き締めることで、赤ちゃんの骨盤から背中、首元までを隙間なく支えます。 小さな赤ちゃんのおんぶでは、高い位置におんぶができる巻き方を選びます。高い位置のおんぶは、背負う大人が赤ちゃんの顔をみたり、赤ちゃんの呼吸を首の後に感じたりできます。 首座り前の赤ちゃんにおすすめのベビーラップの巻き方は、リュックサックキャリーです。小さな赤ちゃんを安全に高い位置に乗せる方法について以下のビデオで紹介しています。
首すわり前からおんぶをしたいときは、最寄りの抱っこやおんぶのアドバイザーにご相談してみませんか?あなたにとっての安全な背中への乗せ方や巻き方のポイントをきっと教えてくれますよ。
首がすわってくると、赤ちゃんの体重は生まれた時の倍以上になり、抱っこでは身動きがとりにくくなってきます。
日本ではこの頃からおんぶを始めることが多いです。 赤ちゃんの首がしっかりすると、少し抱きやすくなったように感じるママやパパもいるのではないでしょうか。ただし、はいはいをするくらいまでは、赤ちゃんの体幹の筋肉はまだまだ未熟なので、お座りのような姿勢で長時間支えることはできません。
腰座り前のおんぶ紐は、赤ちゃんのM字姿勢、首〜背中〜骨盤までの適切なサポートが必須です。適切な姿勢でサポートすることで、赤ちゃんはおんぶされながら自分でバランスをとったり、リラックスしたりできます。脚のM字姿勢や背骨の緩やかなカーブを保てるよう、赤ちゃんの股幅や背当ての高さにぴったり合うものを選ぶ必要があります。
赤ちゃんの腰が座れば、ベルト式抱っこ紐、いわゆるソフト・ストラクチャー・キャリア(通称:SSC)でより手軽におんぶを楽しむこともできるようになります。
お子さんが活発に動く時期でもありますが、背当ての上から両腕を出しても大丈夫です。ベビーラップならダブルハンモック、メイタイやディディクリックならシートを補強して、より体重分散できる巻き方を選ぶとおんぶの負担を軽減できます。
赤ちゃんを日常的におんぶして、子育てしながら仕事や家事をする文化が日本にはあります。兵児帯や昔ながらのおんぶ紐は、赤ちゃんが泣けばさっと負ぶうことができて、大人が少し前屈みになると赤ちゃんが高い位置で安定しやすいタイプのおんぶ紐です。農作業や家事をする際は、直立よりも前屈みになることが多かったので、理にかなっていたのかもしれません。現在は防災グッズとして、素早く高い位置でおんぶができる、兵児帯や昔ながらのおんぶ紐が再注目されています。
おんぶ紐の種類はたくさんあります。それぞれの特徴、対象月齢や利用目的から、自分と赤ちゃんのニーズにあった商品を選ぶことをおすすめします。デザインだけではない、タイプ別の特徴と使用時期から、自分と赤ちゃんに適したおんぶ紐を選んでください。
ベビーラップと兵児帯は、どちらも一枚の長い布(4,2~4,5m前後)ですが、使い方や抱き心地が全く異なります。
エルゴに代表されるようなバックル式キャリア (通称:SSC、ソフト・ストラクチャー・キャリア)、ラップとバックル式キャリアの両方の特徴を備えたハイブリッド抱っこ紐や布製抱っこ紐のメイタイが含まれます。
手軽に装着できるSSCは、もともとは腰座り以降の大きな赤ちゃんのおんぶのために登場した商品です。抱っこならもう少し早くから使用できますが、サイズ感は様々のため、親子双方の体格に合わせて選ぶことがとても重要です。赤ちゃんの快適な姿勢を保つために、背当ての幅や高さを調整できるか事前にチェックしましょう。
◆メリットウエスト部分まで布製のため、首すわり後の赤ちゃんの高い位置のおんぶができることが特徴のおんぶ紐です。
◆メリットウエストベルトはかちっと装着できるバックル式ベルトで、背当てと肩ストラップは赤ちゃんの身体を隙間なくぴったり包みむ柔らかい織布です。
◆メリット1950年代におんぶ専用商品が日本で登場し、その形をそのまま引き継いだのが「昔ながらのおんぶ紐」です。祖父母世代にとっても懐かしい「昔ながらのおんぶ紐」は高い位置で素早く負ぶうことが特徴です。こういった伝統的な日本のおんぶ文化に影響を受け、最近は海外のメーカーよりonbuhimoという、素早く高い位置でおんぶするための商品が登場しています。海外生まれのonbuhimoは、日本の文化とベビーウェアリングが融合し、M字開脚や緩やかな背中のカーブを保つように設計され、手軽におんぶできます。海外のonbuhimoの対象月齢は腰すわり以降です。
毎日の暮らしの中で、どんなシーンに赤ちゃんをおんぶしたいですか?おんぶの目的や、必要とするタイミングが分かれば、自分と赤ちゃんに合うおんぶ紐を選ぶことができるはずです。おんぶ紐の無料講座、レンタルサービス、おんぶの講習会やオンラインプライベートレッスンについてディディモスをぜひご利用ください。
おんぶの目的 | 選び方ポイント | おすすめ |
外出、アウトドア | 赤ちゃんと大人の快適な姿勢、体重分散性、安定性 | ベビーラップ、メイタイ、ハイブリッド抱っこ紐、バックル式抱っこ紐 |
家事 | 高い位置のおんぶ、素早い装着 | ベビーラップ、メイタイ、ディディフィックス |
避難道具 | 手早くおんぶできる、幼児にも使える、ブランケットにも代用できる | ベビーラップ |
月齢目安 | 発達段階 | 赤ちゃんのニーズ | おすすめ商品 |
生後2~3ヶ月 | 首すわり前 | 快適なM字姿勢と緩やかな背骨のサポート、首サポート、高いおんぶ | ベビーラップ |
生後4~6ヶ月 | 首すわり後 | 快適なM字姿勢と緩やかな背骨のサポート、首サポート、高いおんぶ | ベビーラップ、ディディタイ、ディディフィックス |
生後7ヶ月~ | 一人座りができる | 快適なM字姿勢のサポート | ベビーラップ、メイタイ、ハイブリッド抱っこ紐、バックル式抱っこ紐 |
大人目線の理想 | おすすめ商品 |
簡単装着 | バックル式抱っこ紐 |
快適(肩・腰低負担) | ベビーラップ |
簡単&快適 | ハイブリッド抱っこ紐、メイタイ |
バックルの安定性 | バックル式抱っこ紐 |
高い位置 | ベビーラップ、ディディタイ |
男女兼用 | ディディタイ |
汎用性 | ベビーラップ |
おしゃれを楽しみたい | ベビーラップ、ラップ生地を使ったキャリアタイプ |
すべてのおんぶ紐に共通している快適なおんぶの条件は4つ。赤ちゃんにとって快適なおんぶできていれば、ママの身体も快適になる!
首すわり前の赤ちゃんを安全におんぶできる商品は限られています。ベビーラップであれば、2ヶ月の赤ちゃんをおんぶすることができますが、必ずベビーウェアリングアドバイザー等に使い方や赤ちゃんの姿勢についてのポイントを教わりましょう。
また、2ヶ月くらいの身体の小さな赤ちゃんなら、両手が空く密着安定した対面抱っこでも簡単な家事やお出かけができます。目的や月齢に合うだっこやおんぶを使い分けることをおすすめします。
▶抱っことおんぶの専門家
抱っこ紐やおんぶ紐の種類によって適した月齢は異なります。
安全に、親子共に快適におんぶするために、赤ちゃんの発達段階に合わせたおんぶ紐選びが大切です。
ベビーラップなら位置が高く、赤ちゃんの首元から背中や骨盤まで支えることができるので、首すわり前でもおんぶができます。布製抱っこ紐のメイタイ、肩紐が布製のストラップのハイブリッド抱っこ紐なら首すわり後からおんぶできます。一般的なバックル式抱っこ紐は赤ちゃんの位置が低く、早ければ生後6か月又は腰すわり以降におんぶできるようになっています。ディディモスのバックル式抱っこ紐「ディディフィックス」は、弾力性のある織布が赤ちゃんを優しく包み込むので、生後4か月から安全におんぶができます。
カチッと留める一般的なバックル式抱っこ紐は赤ちゃんの位置が低いので早ければ生後6か月又は腰すわり以降におんぶできます。
ディディモスのバックル式抱っこ紐「ディディフィックス」は、弾力性のある織布が赤ちゃんを優しく包み込むので、生後4か月から安全におんぶができる数少ないバックル式抱っこ紐です。
肩紐が布製のストラップといういわゆるハイブリッド抱っこ紐(ディディモスのディディクリックなど)や布製抱っこ紐のメイタイなら首すわり後からおんぶできます。ベビーラップならおんぶの位置が高く、背中を首元までしっかり支えることができるので、首すわり前でもおんぶができます。
▶生後4か月から安全におんぶできる抱っこ紐
おんぶができる時期は抱っこ紐の種類により異なります。 赤ちゃん2人を同時に身体の前で抱っこできるのは、首が座る頃くらいまでです。それ以降は赤ちゃんの身体が大きくなるため、1人をおんぶしてもう1人は抱っこをします。ベビーラップや、メイタイ、ハイブリッド抱っこ紐等は首が座るとおんぶができます。また、一般的なバックル式の抱っこ紐は腰座り以降におんぶできますが、ディディモスのディディフィックスは生後4か月からおんぶができます。
▶双子専用の抱っこ紐は必要ですか
2人目の妊娠中に使用できるおすすめの抱っこ紐と選び方について、解説いたします。
上の子がお腹の赤ちゃんの存在に気がつくと、お兄ちゃんやお姉ちゃんらしく喜んだり、ママの身体を気遣ってくれたりする一方で、しっかり歩いていた子が急に抱っこやおんぶを求めるようになったり、甘えたりすることはめずらしくありません。
2人目を妊娠中のママは、お腹の赤ちゃんだけでなく上の子にも気を配る必要があり、1人目の妊娠中とは全く違った悩みや不安を感じるかもしれません。上の子の気持ちが揺らいだ時に、抱っこやおんぶなどのスキンシップはとても効果的です。ママの身体やお腹の赤ちゃんに負担の少ない方法で、上の子を抱っこやおんぶをする方法をご紹介いたします。
妊娠中に重たいものを持ってはいけないというイメージはありますが、抱っこをしても良いのでしょうか。実は、抱っこをして良い時期や、何キロまでなら大丈夫という明確な基準はありません。
ひとつの考え方として、妊娠前から習慣的に行っていた運動や動作は妊娠後も続けて構わないと捉え、抱っこやおんぶについても同様に医師からアドバイスされることがあります。
つまり、これまで日常的に抱っこやおんぶをしていた方は、妊娠経過が順調なら続けても問題はありません。反対に、これまでほとんど抱っこをしなかった方が、急に重い子の抱っこを始めると身体のへの負担は大きくなります。妊娠中に抱っこ紐を使用する時は、腹部、背中、脚、肩、首の状態に注意を向けてください。痛みや不快感がある場合はいったん中止して、様子をみる必要があります。痛みが続く時、妊娠経過で切迫早産の兆候、骨盤痛、過度の腰痛のある方は、まず産科医に相談をしてください。
妊娠中に抱っこやおんぶができない時は、別の方法でスキンシップをとることも可能ですし、移動にベビーカーを利用することもできます。無理せずに過ごしましょう。
ママの身体に優しい抱き上げ方をご紹介します。
子どもを抱き上げる時、立ったまま腰を曲げて抱き上げようとすると、ママの腰や腕への負担が大きくなります。一度しゃがみ、子どもの身体を自分に引き寄せて密着させてから、片方の膝を床についてゆっくり立ち上がるようにして抱き上げます。
できるだけ子どもを高い位置に抱くようにすれば、腰への負担を軽減できます。大きな子なら、踏み台や階段など高い所に登ってくれるとママは立ったまま抱くことができます。
抱っこ紐は、ママの身体の負担を軽減してくれます。上の子との移動や寝かしつけで抱っこが必要な時や抱っこ紐の対面抱っこはお腹が大きくなるにつれて、できなくなる時期が必ずやってきますので、お腹を圧迫せずにおんぶができる抱っこ紐を準備して練習しておくのがベストです。妊娠中に抱っこ紐を使用したい場合は、いつ、どのようにベビーウェアリングが必要になるか事前に計画を立てることをおすすめします。
妊娠中もベビーウェアリングをしたい、赤ちゃんが生まれたら上の子と一緒に「タンデムキャリー」に挑戦したいと考えている方は、おんぶは必須のスキルになります。
この頃はまだ、お腹のふくらみはほとんどないので、いつもの抱っこ紐をそのまま使用できます。対面抱っこも可能な時期です。妊娠中も使用できる抱っこ紐への買い替えを検討するなら、この時期はベストです。上のお子さんのペースに合わせて、ゆっくり腰抱きやおんぶの練習ができます。抱っこ紐の買い替えが必要な場合は、ママの身体に負担の少ない、体重分散性の高いタイプを選びましょう。幼児まで確実に使用できるタイプ、または生まれてくる赤ちゃんにも使用できるタイプはおすすめです。
一方で、妊娠初期はつわりや疲れで体力が落ちている方も多いです。抱っこの負担や、圧迫感を不快に感じる方もいます。身体からのサインに応じて抱き方を変えたり、短時間にしたり、場合によっては体調が落ち着く安定期までの間、抱っこをお休みするのも良いでしょう。
体調が安定し、元気に過ごせるママが多い時期です。お腹のふくらみは目立ってきますので、そろそろ上のお子さんの体重でお腹に負荷がかからないよう、腰抱きやおんぶに切り替えましょう。妊娠中期の後半以降は、おんぶへ切り替えます。
妊娠初期や妊娠中期は、リングスリングや短いベビーラップで腰抱きをすれば、お腹への圧迫が少なく、上のお子さんはママと会話しながら広い視界を楽しめます。しかし、長時間の腰抱きは、骨盤とその安定性に影響を与える可能性があります。出産に備えて靭帯が柔らかくなり、緩み始める時期であるため、注意が必要です。
もしも抱っこ中に違和感を感じたら、背骨がねじれず真っ直ぐ立てるように姿勢をチェックしましょう。頻繁に左右を入れ替え、抱っこの時間は短くすると良いでしょう。
おんぶされるお子さんは、大きくなったお腹に負担をかけることなくママにぴったり密着することができます。母体は、体重を支える軸を前後2つの方向からより均等に引っ張ることで、荷重のバランスを取りやすくなります。高い位置でおんぶすれば、お子さんの体重はママの重心の上にかかるため、お子さんの体重はママの上半身全体に分散されます。
体調の良い時におんぶの練習を行い、早めにおんぶへ移行することをおすすめします。おんぶでは、ママと子は同じ目線になり、親子の会話も楽しくなるので、上のお子さんにとっても多くのメリットがあります。
妊娠中の母体は、通常よりも筋肉、腱、関節に負担がかかっています。身体に合わないおんぶ紐の使用は負担を増大します。おんぶ中やおんぶ後に痛みを感じる時は、使用時間を短くし、負担を軽くするおんぶ紐への買い替えを検討することもおすすめです。親子の体格にフィットし、体重分散してしっかり子どもをサポートできるおんぶ紐を選ぶことで負担を減らし快適におんぶができます。
身体の違和感が続く時は、無理はせずにおんぶを中断しましょう。
妊娠中は抱っこ紐でお腹が圧迫されないよう、ベルトを装着する位置に注意する必要があります。お腹の下にベルトを装着すると骨盤への負担が大きくなり、お腹が膨らんでいる位置に子どもを抱くことになるためおすすめできません。
また、バックルのついたウエストベルトの抱っこ紐は、お腹が大きくなると物理的に固定しにくくなります。
妊娠中は、ベビーラップやメイタイなど、布製でみぞおちの高い位置に結べるタイプや、ウエストを圧迫せずにおんぶのできるタイプの抱っこ紐がおすすめです。
妊娠中のおんぶにも慣れてくる頃かもしれませんが、後期にはお腹もずっしり重たくなってきます。
ママの身体は、リラキシンというホルモンを分泌して陣痛に備えています。リラキシンは、赤ちゃんが産道を通りやすくするための、骨盤や靭帯を緩めるホルモンです。そのため、この時期は骨盤周辺の関節が不安定になります。大きな負担がかかることで陣痛を招くことがありますので、妊娠週数や経過に応じて、休憩をとる、長時間のおんぶは避けるなど、赤ちゃんとの対面に備えて、身体のサインに注意しながら過ごしましょう。
安定感があり、高い位置でおんぶのできるベビーラップ。ママのお腹を圧迫しない巻き方が豊富で、フィット感や安定感が高い点も特徴です。体重制限がなく、幼児まで快適に使用できる一方、新生児期の対面抱っこにも最適です。
◆こんな方におすすめ妊娠初期から中期くらいまでの時期におすすめの巻き方です。安定感があり、抱き下ろしやすい巻き方で上のお子さんの寝かしつけや短時間の抱っこにおすすめです。ベースサイズまたはベース−2のショートラップで巻ける腰抱きです。
ささっと巻ける手軽なリュックサックキャリーのおんぶです。胸の前にも布を通すことで、安定感と体重分散性が増し、おんぶの負担を軽くします。お腹を圧迫しないため、妊娠中どの期間も。
簡単装着で高い位置でおんぶができるメイタイ。柔らかい布製のウエストストラップは、胸の上やみぞおちに固定すればお腹を圧迫することはありません。新生児期は対面抱っこで使用することができて、男女兼用で使用する際にスムーズに装着できる抱っこ紐です。シンプルで簡単に装着することも、ベビーラップのように自分に合わせた快適アレンジやおしゃれなアレンジを楽しむこともできます。
◆こんな方におすすめおんぶのときにウエストストラップをみぞおちや胸の上に固定すれば、おなかを圧迫する心配はありません。
バックル式のウエストベルトと布製の背当てや肩ストラップのついたハーフバックル。 ウエストベルトをみぞおちの高い位置で固定しても、幅広の布製肩ストラップは浮くことなくぴったりフィットします。お腹が大きくなると、ウエストベルトを完全に外して、リュックサックのようなおんぶ紐として使用できます。新生児期は対面抱っこで使用することができて、男女兼用で使用する際はスムーズに装着できる抱っこ紐です。
◆こんな方におすすめディディモスのハーフバックルなら、ウエストベルトを完全に取り外すことができるため、ウエストを縛らないおんぶ紐に変身できます。詳しくは使い方動画をご覧ください。
※これまで日常的に抱っこやおんぶをしており、妊娠経過が順調な方が対象です。心配なことがあれば、産科主治医へ相談しましょう
妊娠期 | 注意点 | おすすめの抱き方 |
妊娠初期 | お腹のふくらみはほとんどないので、妊娠前から日常的に抱っこやおんぶをしていた場合、これまで通り続けてもよい。つわりなど体調がおちた場合、抱っこは短時間やお休みするのもよい。 | いつもの抱っこ紐でOK。体調がいいときに早めにおんぶの練習。買い替えなら体重分散性がよく、おんぶでウエストを縛り付けない商品を選ぶ。 |
妊娠中期 | 体調が安定し、お腹のふくらみも目立ってくる。上の子の体重がお腹に負荷がかからない腰抱きやおんぶへの移行期。高い位置での密着した抱っこやおんぶは、お腹や骨盤への負担が少ないです! | スリングなどの腰抱きなら短時間OK・左右を入れ替える。体重分散性の高いベビーラップやメイタイなら長時間のおんぶもOK。両肩だけで支えるおんぶ紐なら短時間。 |
妊娠後期 | お腹が重たくねってくる。陣痛に備えて、骨盤や靭帯を緩めるホルモン分泌が増加。長時間のおんぶは避け、身体のサインに注意する。 | おんぶ以外の抱き方は不可。ベビーラップがベスト。ウエストベルトのないおんぶ紐は短時間のみ。 |
妊娠中の抱っこ紐やおんぶ紐の使い方や選び方のご相談、商品のお試しについてぜひディディモスをご活用ください。抱っこおんぶの無料講座や講習会、オンラインレッスンもご用意しておりますので、お気軽にお問合せください。
これまで使用していた抱っこ紐の種類により使える時期は変わります。
ウエストにベルトの付いた抱っこ紐やヒップシート等は、お腹がまだ目立たない妊娠初期にはこのまま使い続けてOKです。
スリングやベビーラップの腰抱きは妊娠中期の前半も使い続けることができますが、身体の片側に体重がかかり姿勢やバランスを崩しやすいので、無理のない範囲で使用してください。
ベビーラップ、メイタイ、兵児帯やさらし等、ウエストベルトのないおんぶ紐は妊娠中期から後期まで使用可能です。
妊娠中はご自身の体調に気を配り、変化を感じた際は産科主治医または担当助産師へご相談ください。
お腹へ圧迫がかからないことはもちろん、妊娠中の身体に負担をかけないよう、体重分散性の高いおんぶ紐がおすすめです。重くなってきた上の子の体重を大人の上半身全体に分散できる、べビーラップやメイタイが一番おすすめです。
妊娠経過が順調で体調が良ければ、お腹を圧迫しないベビーラップ、メイタイやベルトなしのおんぶ紐を妊娠後期まで利用可能です。お腹が重たくなるにつれて、身体のサインは注意して、痛みや違和感を感じた際は使用を中断しましょう。
医師から安静の指示が出ている時や、腰や骨盤、肩、背中などに違和感のある時はおんぶを中断しましょう。体調が良く、経過が順調ならおんぶを続けて良いですが、くれぐれも無理はしないようにしてください。その他、気になることや心配なことがあれば、産科主治医へ相談しましょう。
画像協力:Tragebogen, Babywearing Asahikawa
]]>「どんな風に抱っこすれば赤ちゃんにとって安全なのかわからない。」
赤ちゃんが生まれたら誰もが必ず「抱っこ」するにも関わらず、抱っこに関する不安やお悩みを抱えている人は案外多いです。
「抱っこ」は、赤ちゃんの健全な成長に絶対に欠かせない育児行為のひとつですが、長年の研究により、抱っこが移動や赤ちゃんをあやすだけではない、ある効果や役割があることがわかっています。
私たちは、”何故?”抱っこをするのでしょうか?
人類にとって「抱っこ」はどんな役割や効果があるのでしょうか?
新生児の身体の特徴に合った赤ちゃんの姿勢のポイントとは?
抱っこの仕方についての適切な情報を知り、 子育てに活かしてみませんか。
哺乳類の動物の赤ちゃんは生まれてすぐに立ち上がることを知っていますか。 行動生物学上で「離巣性」に分類される馬や牛などの動物は、生後直ぐに立ち、自分で餌を取りに歩きます。離巣性の哺乳類と比べると、人間の赤ちゃんは、立って歩くだけでも約1年程度を要します。
つまり、人間の赤ちゃんは骨格・筋肉・ 脳などが未発達のままで産まれてきます。 抱っこされて肌のぬくもりを感じるまでは、人間の未熟で小さな新生児は不安でいっぱいです。 抱っこによる触れ合いにより、以下の効果が立証されています。
そして、成長がすすむと視力や脳が発達し、親の存在を目で見てわかるようになってきます。
また、赤ちゃんは身体に重力を感じながら、姿勢を保つことを学んでいきます。 大きな頭に対して体は小さく、両脚を体に引き寄せて、仰向けに寝転がっている新生児の姿勢では、 体のバランスを保つことだけ精一杯。 赤ちゃんがリラックスし、眠り、自由に 呼吸し、親とコンタクト出来るように、快適な抱っこ姿勢でサポートしてあげることが大切です。
「赤ちゃんを愛おしい」と感じますか?
「今はまだよくわからない」と感じていますか?
我が子に対しては、自然に愛や絆が授けられるような気がしますが、実はそうではありません。赤ちゃんと親も、人と人です。 身体の触れ合いや授乳、お互いの匂いを嗅いだりすること、アイコンタクト、様々なコミュニケーションのプロセスの中で、絆が段々と形成されていくものです。このようなコミュニケーションの中で愛着や絆形成を深めることに関わる「オキシトシン」というホルモンが、より分泌されることがわかっています。
「抱っこ」はオキシトシンの分泌にも関わり、親子の絆形成や、我が子を愛おしいと感じる気持ちを助けてくれるものでもあるのです。
親子共に快適な密着抱っこをすると、自然と「なんだかいつも以上に可愛い・・・」と感想を口にする人は少なくありません。我が子が可愛い、と思える瞬間が増えていくと、それだけで子育てはプラスのイメージになっていきますよね。
「我が子が可愛いと思えない。私は母性がなくておかしいんじゃないか・・・」こんな悩みを耳にすることがありますが、大丈夫!
赤ちゃんへの愛着や親子の絆は、パパはもちろん、十月十日いっしょだったママだって、はじめて赤ちゃんに会ったその日から深まっていくものなのです。
快適な抱っこをしながら、親子の絆を今日も深めていきましょう。
抱っこは「親」が赤ちゃんにするもの、と思うかもしれませんが、実は赤ちゃんもまた、大人に抱っこされるための能力をたくさん持っていることがわかっています。
馬やキリンなどのすぐに立ち上がる哺乳類動物を「離巣性」に分類できますが、人間は同様の分類法(動物行動学)で考えてみると、生まれてから一定期間抱っこで育つ「授抱性」という分類に当てはまります。さらには霊長類などと同じ「アクティブな授抱性」だということがわかっています。
パッシブ(能動的)な授抱性に分類されるカンガルーなどは、抱っこされて育つものの、袋に入って育ち、親も子も、抱き、抱かれる能力は持っていません。 アクティブな授抱性の哺乳類は、親が腕や身体で赤ちゃんを抱き、子は大人に自分からしがみつく能力を持っています。
「股関節脱臼」という言葉をご存知かもしれませんが、その中身や、どういう状態だと脱臼が起こるのか、また脱臼が起きるとどうなるのか、なぜM字姿勢で脱臼を予防できるを詳しくご紹介します。
新生児の赤ちゃんの身体は、大人とは違います。
頭の大きさ、手足の長さなど見た目でわかる違いだけでなく、実は骨や内臓など身体内部も違います。例えば多くの関節がまだ骨化されておらず、柔らかい軟骨状態です。
そして骨盤は「後傾」と言われ 、お股が真下ではなく前を向き、膝がお腹に近い状態が自然な骨盤の傾きです。
赤ちゃんが床に寝転んで安定しないのは、この”骨盤の後傾 ”も大きく関係しています。
自然なM字姿勢では、赤ちゃんの膝 は体側に引き寄せ(屈曲)、同時に開き(外転)、足の裏でもしがみつくように太ももの前面は外を向きます(外旋)。この状態では、大腿骨が理想的な角度で股関節にはまっています。
赤ちゃんの脚を伸ばした状態で抱っこすると、骨盤の寛骨臼と呼ばれるくぼみに大腿骨が適切にはまらない状態になりやすいため、 股関節脱臼につながる恐れがあります。
股関節脱臼は動き出す前の赤ちゃんでは症状が分かりにくいです。また、脱臼までいかない骨が正常に発達していない状態の臼蓋形成不全はさらに分かりにくく、大人になってから発見されるケースもあります。
ドイツなどの中央ヨーロッパでは、赤ちゃんの定期健診(生後4~6週間)に股関節を超音波検診で確認しますが、日本ではまだ導入されていません。だからこそ、家庭で知って守ってあげることが尚更大切です。
正しいM字姿勢については、日本でも小児整形外科 学会がリーフレットを発信して啓蒙しています。詳細はこちらもご覧くださいね!
ゲップをさせる時のような肩の高い位置の抱っこは、新生児におすすめです。大人に身を預け、赤ちゃんがリラックスできるため親子の絆が一層深まります。
◆赤ちゃんにとってのメリット横向きに両腕の中で寝かせるような抱っこは、新米パパやママにとって挑戦しやすい抱っこです。頭部が安定し、脚のM字姿勢をサポートすることがポイントです。
◆パパママのメリット赤ちゃんが泣きやまない一つの原因は、お腹にガスがたまってゲップが上手く出ない時です。お腹がパンパンに張っている時、便秘しやすい赤ちゃんに腹抱きが効果的で「コリック抱き」や「木の上の虎のポーズ」とも言われています。空いている手で、背中をやさしくなでると赤ちゃんが落ち着きます。パパの大きな腕なら片手で抱いても安定しやすいです。
◆赤ちゃんにとってのメリット関西の日本テレビ系列「読売テレビ」にてコリック抱きが取り上げれました。
アイコンタクトが一番取りやすいこの抱っこの仕方は赤ちゃんが目が覚めているときにぜひ取り入れましょう。
◆赤ちゃんにとってのメリット生後1ヶ月頃に、赤ちゃんに縦抱きを要求している表情や気持ちが表れます。赤ちゃんの周囲への関心が高まってきた一方、骨格や筋肉がまだ十分発達していないので、体重を大人に分散できる密着した抱っこが安定してリラックスも促します。
広い面積で大人に触れる対面の縦抱きでは、自分自身の身体を体感し、身体のコントールを学習しやすい状況です。脚のM字姿勢が保ちやすい縦抱きは赤ちゃんの心身の発達にとってはたくさんのメリットをもたらしてくれます。
お世話や移動など、赤ちゃんとの生活には欠かせない素手の抱っこですが、首のすわらない赤ちゃんの抱っこは両手が塞がってしまうのが困りもの。また、新生児を素手で抱くと、腕や手首への負担は大きいので、できれば長時間の抱っこは避けたいものです。
そんな時に抱っこ紐を使えば、負担を軽減し、両手が空いて自由になります。抱っこでないと寝てくれない、泣き止んでくれない時に、ベビーウェアリングなら家事の時間やママの休憩時間をとりやすく、赤ちゃんとの生活の多くのお悩みを解決できます。
一枚布で赤ちゃんを包み込むように抱っこするベビーラップ。どんな親子の身体にもフィットして、両肩や上半身全体への体重分散性が最も高く、新生児から安定した抱っこができます。
ベビーラップよりも短い布にリングが縫い付けられたリングスリングも、親子の身体にぴったりフィットします。片方の肩で支える簡易的な抱っこ紐は、コンパクトで携帯性に優れ、持ち運びにも便利です。
誰でもすぐにベビーラップのような密着感と体重分散性を体感できるベビーキャリアがおすすめです。赤ちゃんの身体に合わせる調節幅は充分にある一方で、バックルの数は最小限にした手軽な装着が魅力です。
抱っこは、産後の子育てで最も多い悩みの一つです。慣れない抱っこで赤ちゃんが泣き止まない、眠ってくれない、抱っこが辛いなどのお悩みがあれば、早めに抱っこやおんぶの専門家にご相談ください。
出張講習を含む対面講座をはじめ、自宅に居ながら気軽に参加できる無料オンライン講座やオンラインプレイベートレッスンまで赤ちゃんの正しい抱き方や抱っこ紐の快適な使い方を学べる様々な講座をご用意しております。
赤ちゃんのお世話や抱き方に気をつけることで、発育性股関節形成不全を予防することができます。赤ちゃんの股関節は軟骨で柔らかいため、横から押さえつけるような抱っこ、脚を伸ばしたままにしないなどの注意が必要です。 赤ちゃんの膝がお尻よりも高い位置のM字型の開脚姿勢で、大人の身体にしがみつくような縦抱きは、股関節の発育を促します。 首すわり前の赤ちゃんは、肩から首の後あたりを優しく支えて抱きます。
抱っこ紐を使用した適切なベビーウェアリングをすることで、赤ちゃんは落ち着き、大人も腕への局所的な負担を減らすことができます。腱鞘炎になってしまった時はできるだけ腕を休めるのが一番ですが、お世話が必要な時は赤ちゃんに大人の身体を近づけて抱き上げる、手首や指先の力をできるだけ緩めるよう脇をしめて、腕や身体で赤ちゃんを支えるように抱きます。
赤ちゃんの股関節はまだ未熟のため、横から押さえつけるような抱っこ、脚を伸ばしたままにしないなどの注意が必要です。赤ちゃんの膝がお尻よりも高い位置のM字型の開脚姿勢で、大人の身体にしがみつくような縦抱きは、股関節の発育を促します。赤ちゃんの頭がぐらつかないように、肩から首の後あたりを優しく支えて抱きます。素手の抱っこなら、ゲップをさせる時のような大人の肩で支える抱っこがおすすめです。
ぴったりと密着して安定感があり、赤ちゃんがリラックスのしやすい、ベビーラップやスリングをはじめとする抱っこ紐がおすすめです。大人の負担を減らし、寝かしつけをしながら家事や仕事を済ませて、赤ちゃんが眠った後は一緒に休むことができます。
パパはママよりも力があり、抱っこの負担は感じにくいことが多いので、色々な抱き方を覚えるとお世話の時に便利です。 抱っこ紐を使う時は、赤ちゃんのおでこにキスできることを目安に低い位置にならないように注意しましょう。
街中で見かけることが多く、抱っこの相談会でも質問されることの多い「前向きの抱っこ」には、どんな注意点があるでしょうか?
世界に誇れる豊かなおんぶ文化をもつ日本においても、抱っこ紐が主流となった今では、前向き抱っこを推奨するメーカーが増えた影響から「周りが見えると赤ちゃんが喜んでくれるはず」と肯定的に考える人が多いようです。一方、ヨーロッパでは否定的に捉えられることが多く、前向き抱っこは日常的な使用に適しているか、赤ちゃんにとって快適なのか、と疑問視する声があります。
生まれたばかりの赤ちゃんは、聴覚と触覚に頼って周囲を認識をしていますが、徐々に視力が発達し、首もすわると見えるものに興味をもちはじめます。また、寝返りの準備運動として体幹筋肉を鍛えようとし、抱っこ紐の中から身体を乗り出したり、反り返ったりすることもあります。赤ちゃんが対面抱っこを嫌がるというふうに感じとる親もいますが、必ずしもそうではありません。赤ちゃんの発達や成長の過程ではよく起こることで、おんぶや腰抱きなど抱き方を変えれば解決できることがほとんどです。抱っこ紐による前向き抱っこはデメリットも多くあり、よい選択肢ではありません。
抱っこ紐やおんぶ紐を使用する時、どの抱き方にも共通した赤ちゃんの姿勢のポイントがあります。
✓ 深く座ったM字の開脚
✓ 背骨の緩やかなし字カーブ
✓ ぴったり密着して高い位置で抱かれること
✓ 手の位置は上を向けてあげることです。
前向きの素手抱っこはM字姿勢を保ち、親子の対話で周囲を見せるのにぜひ取り入れてほしい抱き方ではありますが、抱っこ紐での前向き抱っことなれば快適な抱っこ姿勢の要件を満たすことは簡単ではありません。もし前向き抱っこをする必要性がある場合は注意深く抱っこ紐を選び、姿勢に気をつけながら抱っこをしなければなりません。
赤ちゃんも大人も快適に過ごすには、腰抱きやおんぶがベストです。腰抱きやおんぶなら、周りを見渡すこともできて、疲れたら大人の身体に寄り添って休むことができます。
抱っこ紐の形状やサイズが合わない場合、赤ちゃんは脚がぶら下がったままの抱っこを強いられます。特に、股幅の狭い抱っこ紐での前向き抱っこは避けましょう。また、対面抱っこの時に股幅が合う抱っこ紐も、前向き抱っこでは合わないこともあるので注意が必要です。
脚がまっすぐにぶら下がった抱っこにはどんな問題点があるでしょう。
新生児の股関節はまだ軟骨の状態で柔らかいので、生後6か月ごろまでに徐々に骨化していきます。その成熟過程のなかで脚を開脚したM字姿勢で抱っこし、股関節を理想的な角度で保つことが重要です。脚がまっすぐぶら下がった抱っこが長時間続くと、股関節に一方的な負担がかかり、発育性股関節形成不全のリスクが高まります。
M字の姿勢で抱っこされる赤ちゃんの体重はオムツに包まれているお尻に分散されるのに対して、脚がまっすぐぶら下がった姿勢では、赤ちゃんの体重により股関節や恥骨・精巣に負担がかかります。
座面の高いバーチェアなどに座っているとき、足がフットレストにつかない経験はしたことがありませんか。自分で正しい姿勢を保ちにくく、腰痛や足のむくみが生じやすいです。自分がこんな風に足がぶら下がったままの姿勢を強いられたとしたら、快適と言えるでしょうか?
対面だっこやおんぶでは、赤ちゃんは大人の身体にしがみつくような姿勢をとります。この時、M字姿勢で背中は「し」の字カーブを描きます。このように対面の抱っこやおんぶ姿勢では、体幹筋肉がまだ弱い赤ちゃんも重い頭を大人の身体に預けることができるため、背骨や骨盤への圧迫を心配することはありません。
前向き抱っこでよく使われる股幅の狭いタイプの抱っこ紐は、脚はまっすぐに下がると同時に背骨は背筋をまっすぐに伸ばした姿勢を強いられます。
腰や骨盤をはじめ、未熟な背骨に力が加わることで、構造的に大きな変化が生じます。
様々な抱っこ紐メーカーもこの問題点に着目し、『前向き抱っこでM字姿勢をサポートできる』と訴求する商品が増えています。
しかし、前向き抱っこでは赤ちゃんがしがみつく場所がなく、大人の身体との接地面積は小さいため、不安定な姿勢になりやすいです。
対面抱っこやおんぶでは、大人の身体に体幹や手が触れて体重分散し、赤ちゃんは自分でバランスを取りやすくなりますが、前向き抱っこではそのようにバランスを取ることはとても難しいです。
生後5ヶ月以上の赤ちゃんでも、前向き抱っこでは頭を大人に預けることが出来ず、リラックスできません。生理学的に正しい姿勢で対面抱っこやおんぶをされている時は、眠くなれば安心して大人に頭を預けてリラックスできます。
疲れていれば、眠る、泣く、などのサインを出すだろうと考える方は多いかもしれませんが、「無表情」も疲れている時のひとつのサインです。体幹が未発達の段階での前向き抱っこは、重たい頭を自分だけで支えなければならないため、赤ちゃんにとって相当な負担であることが想像できます。
また、眠ってしまった時には気道を確保する観点から必ず対面抱っこに切り替えましょう。
子どもの発達において、手の発達は全身の運動発達と深く結びついています。生後4か月頃になると、おもちゃを握り、手に持っているものを口に入れようとし始めます。 寝返りを打てるようになる頃は、おもちゃを別の手に持ち替えることができるようになり、両手が加わってきます。生後6か月頃は目と手の協調能力は獲得しているので、赤ちゃんは次の段階である細かい運動機能と技能、つまり高度な目と手の協調能力を発達させていきます。
前向き抱っこでは、赤ちゃんの肩が後ろへ引っ張られており、腕は両側表情に広がり、自由に動かすことができません。手と口と目の協調を妨げる姿勢とわかります。
赤ちゃんにとって、アイコンタクトはとても重要な意味があります。1歳頃の子どもが、初めてのおもちゃを見つけた時、ママの顔を確認してその表情や声を手がかりにおもちゃを「触る」か「触らない」かを決めることがあります。これは社会的参照といって、安全?危険?など、大人の表情の意味を読み取り自分の行動をコントロールすることです。実は、これはもっともっと小さな頃からの学習の積み重ねにより表れるもので、赤ちゃんは生後間も無くから大人の表情や行動を見つめ社会性を育んでいます。
このように年齢や月齢が小さければ小さいほど、ことばによるコミュニケーション以上に、表情やスキンシップなどの非言語的なコミュニケーションが重要となります。前向き抱っこでは、大人の表情は赤ちゃんから見えません。
新生児期からの対面抱っこ、周りを見渡しながらアイコンタクトのとれる腰抱きは、親の顔が見える安心感はもちろん社会性の学習機会にもなります。おんぶでは大人の顔は見えませんが、高い位置でおぶうことで大人の手元や視線は赤ちゃんからよく見ることができます。
音や光など刺激の強すぎる場所での前向き抱っこは、夜泣きの原因となることがあります。大人の場合は、例えば犬の鳴き声や車のエンジン音など、外部からの音刺激は、脳のフィルターを通り、認識されたり、遮断されたりします。小さな赤ちゃんの脳はまだ未熟のため情報をふるいにかけることはできません。前向き抱っこされると多くの刺激に圧倒され、まだ自分自身で落ち着かせることができません。
対面抱っこされる赤ちゃんは疲れたとき親の胸で休み、身体をリラックスできますが、前向き抱っこでは赤ちゃんの独力で刺激を回避できません。親は赤ちゃんの表情を観察できないため、微妙な表情の変化、疲れ、不快感などのサインに気づきにくいです。
また、前向き抱っこされる赤ちゃんがみる景色は本当に見晴らしがいいでしょうか。オーストリアの抱っこ紐メーカー、ブツィディルが平日の商店街で赤ちゃん人形と行った実験を紹介します。前向き抱っこされる赤ちゃんはどのような視界をみるのか、こちらの動画でご覧ください。
赤ちゃんがみているのは、歩行者のお腹、鞄、そしてお尻です。赤ちゃんが首をずっと後ろに反らない限り、周囲をしっかり観ることはできません。また、前向き抱っこで歩く時、抱っこしている大人の歩くスピードはさほど速くないかもしれませんが、場所がショッピングモールなど人混みの中ならどうでしょうか。自分達が進む速度だけでなく、向こう側から歩いてくる大人の動く速度も加わります。つまり、このような場所での前向き抱っこは、赤ちゃんにとっての学習にはなりません。
前向き抱っこでによる強烈な刺激を防ぐためのポイント:
赤ちゃんが大人にしがみつくような姿勢の対面抱っこやおんぶと比較して、前向き抱っこは赤ちゃんと大人の重心が離れやすいです。そのため、他の抱き方よりも大人の身体にかかる負担は大きくなります。さらに、親子のアイコンタクトは取りにくく、お互いの表情が見えずコミュニケーションは生まれにくい抱き方です。感染症対策の観点では、赤ちゃんを感染からは守りにくい抱き方だと考えられるなど、デメリットは意外と多いです。
スリングの中に脚を折りたたんだまま抱き入れる前向き抱っこは、過度の屈曲により、股関節への血流が障害されやすくなります。また、手足の自然な動きを妨げるため、赤ちゃんの発達段階のプロセスにおいてメリットはありません。足部奇形や股関節形成不全の赤ちゃんにとっては危険な抱き方となるため、このような使い方はしないようにご注意ください。
特別支援の必要な赤ちゃんの中には、おんぶや腰抱きがしにくい場合があります。そのような時に、適切な姿勢と使用方法での前向き抱っこが、発達を促すケースがあります。視界の広がる点は前向き抱っこの特徴です。視覚から、赤ちゃんの好奇心を刺激することができる点、「もっと見たい、何だろう」という好奇心から体幹や筋肉を刺激することができる点を療育に生かすことがあります。
このようなメリットは、適切な姿勢、使用方法が守られていてはじめて得られるもので、抱っこ紐が赤ちゃんに合っていない場合や抱き方がうまくいっていない場合にはほとんどメリットはなくなってしまうので、注意が必要です。
また、養育者が車椅子で移動している場合におんぶはできませんが、代わりに前向き抱っこができます。大人が座っているので、赤ちゃんのM字を保ちやすくなり、歩いて移動するのとは条件が変わります。
赤ちゃんに外の景色を見せてあげたい!最近、対面抱っこを嫌がるようになって困っている。そんな時におすすめなのは、親子でアイコンタクトを取りながら周りを見渡せる腰抱きや、大人の手元がよく見えるおんぶです!赤ちゃんのニーズを満たしながら大人も快適に、親子が寄り添いながらコミュニケーションを増やすことができます。疲れた時や見たくない時は大人の身体に顔を隠し、そのままお昼寝をすることもできて、時間の制限もありません。ぜひ、ご自分と赤ちゃんに合うベビーウェアリングで子育てを楽しんでくださいね。
赤ちゃんが疲れていることは一見分かりにくいことがあります。また、赤ちゃんも疲れるなんて、そんな風に思いもしなかったという方もいるかもしれません。赤ちゃんがご機嫌悪そうにし始めたり、泣いている時、すでに疲れ過ぎていることがあります。そうなる前に気が付けるよう、前向き抱っこ中はできるだけ赤ちゃんの様子を確認し、過剰な刺激にならないように、様子を観察しましょう。
月齢が進んでも首が座らず自身で安定した姿勢を保持できない赤ちゃんにとって、視覚的な刺激の多い前向き抱っこが効果を発揮したという報告があります。 また、視力が弱くメガネを必要とする赤ちゃんの抱っこやおんぶは、物理的に難しいため、前向き抱っこが有効な場合があります。
適切なM字開脚姿勢を保ち、大人に密着して身体を預けられる抱っこ紐での前向き抱っこなら、生後5ヶ月以降に赤ちゃんがご機嫌よく起きている時に自然の中など刺激の強すぎる場所を避けて20分以内と時間を限定して行うのが望ましいです。
対面抱きでサイズの合う抱っこ紐であっても、前向き抱っこも同様にフィットする抱っこ紐とは限りません。前向き抱っこの姿勢で、お尻よりも膝が高い位置のM字開脚姿勢を保てる抱っこ紐を選びましょう。特に、赤ちゃんの座る部分の股幅が狭い抱っこ紐は、赤ちゃんの性器を圧迫する可能性が高いため使用は避けてください。
対面抱っこに戻してください。
不自然に折り畳まれた脚の上に体重がかかり、血流障害や足部奇形、股関節への負担が懸念されます。月齢を問わず、スリングの前向き抱っこは危険なので、絶対にしないでください。
出典
Kirkilionis, Evelyn: A Baby Wants to be Carried: Everything you need to know about baby carriers and the benefits of babywearing, Pinter & Martin 2014
Is the fuss about facing out in slings justified or not? Read more about this controversy here from Rosie at Carrying Matters
6 Nachteile: Baby nach vorn gerichtet tragen - Viva la Mama Blog
Facing in? Facing out? A Science-Based View on Baby Carrying Positions - Ergobaby Blog
ベビーラップ初心者からベテランユーザーまでご満足いただける、ディディモス長年の織技術が詰まった究極の織布、リスカ。ベビーラップはもちろん、スリングやディディタイとして楽しみたいときもおすすめです。新生児から大きくなった赤ちゃんまで、抜群の巻き心地を誇るリスカシリーズをご紹介します。
リスカは、新品の状態からとても柔らかく、体験会でリスカのベビーラップに触れたお客様からも「シルク混ですか?」と聞かれることもあります。コットンだけなのに、なぜこれほど柔らかいのか不思議なほど。
ヘリンボーンには上品な光沢があり、見た目にも高級感があります。さらに、しわになりにくく、お手入れがとても楽です。
巻くほう(大人)はもちろん、巻かれるほう(赤ちゃん)も、全身をリスカの柔らかく、優しい肌触りの布地で包まれるのでとても気持ちが良いでしょう。
表面はとてもなめらかで、すべりがよく巻きやすいです。そして、摩擦もほどよくあるので引き締めもスムーズです。初心者の方にも、自信を持っておすすめできる布地です。そのすべりよさのおかげ、マルチレイヤーの巻き方ダブルハンモックやセキュアハイバックキャリーが好きなベテランユーザーにも好評!
軽い190g/m²からサポート力抜群の240g/m²までの種類が豊富のリスカは、新生児から幼児まで、すべての月齢のお子さんにおすすめです。
巻きやすさと引き締めやすさが抜群のリスカの織布は、リングスリングやディディタイとしても大人気。今からベビーウェアリングを始めたい方には必見の織シリーズです。
落ち着いた色合いが多いリスカですが、3色以上の糸が織り合わせられており、とても凝ったデザインなのです。Webの写真で魅力のすべてをお伝えしきれませんが、本記事最後の写真ギャラリーを除いてみてください。
10月14日、神戸市看護大学大学院助産学実践コースの学生さん向けに、ベビーウェアリングの講義を行いました。こちらの大学院では大学で看護師の資格を取得後、更に助産師になりたい、という学生に前期博士課程として様々な最新の授業が行われています。
今回「子育て支援論」という科目の中でベビーウェアリング論、「抱っこ」や「抱っこ紐」の重要性をお伝えさせていただきました。
助産師とは、妊娠された女性に必ず一度は関わらせていただく国家資格の専門職です。妊娠中はもちろん、お産のお手伝い、そして産後育児の保健指導を行うことを業としています。「抱っこ」という育児行動が出産後すぐから長時間必要となることはすでにご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、残念なことに、現在日本の助産師教育の中に「抱っこ」や「ベビーウェアリング」という授業はありません。
様々な素敵なご縁があり、ディディモス日本代理店の全面バックアップの元、恐らく日本初!?の助産師の卵向け「何故抱っこを学ぶのか、子育て支援におけるベビーウェアリングとは」という講義を行うことができました。
学生さん達には事前にオンデマンドで「現在の日本の産前産後の女性をとりまく環境」や、「ベビーウェアリングが大人と赤ちゃんに及ぼす効果」、「抱っこ紐の種類」などを学んでいただき、当日は感染予防に留意しながら、対面で、実際にベビーラップとベルト式抱っこ紐(SSC)を使用して、ベビーウェアリングの実際を体感してもらいました。
初の試みということで、大学の教員方、地域の助産師の方も聴講に来られ、学生さんも笑顔の溢れる賑やかな授業となりました。
皆さんとても熱心に受講され、「抱っこがこんなに重要だとは思わなかった」「ベビーラップの密着度がすごくいいです」といった感想や「もっと学ぶためにはどうすれば良いですか」といった質問をいただきました。今後助産師として羽ばたいていかれる若い学生さんに「快適な抱っこ」の重要性や「抱っこ紐の種類」「ベビーウェアリング」の基礎を学んでいただくことで、さらに学びを深められ、これから出会う多くの女性の産前産後の悩みに寄り添い、楽しい育児のサポートができる助産師が増えていくことでしょう。
頼もしい後輩の育成に今後も尽力していきたいと思っております。
阿部久美子
リュックサックキャリーはおんぶの巻き方の中では、最もシンプルで手早くできる巻き方です。首すわり以降の小さな赤ちゃんからチャレンジできます。
ロングラップでもショートラップでも巻くことができ、おしゃれなフィニッシュやショートラップ用のバリエーションもあります。ロングラップ(ベースサイズ以上)を使用する場合は、余った布で色々なフィニッシュを楽しむだけでなく、安定性や体重分散を高め、快適になる効果が得られます。
おんぶの高さを調整しやすい巻き方なので、赤ちゃんの興味関心に合わせて目線を高くし、日常の風景を大人と赤ちゃんが同じ目線で楽しむことができます。 シンプルなおんぶですが、シート作りを丁寧に行い、赤ちゃんのお尻を布で包み込むことがとても大切です。
はじめてのおんぶにチャレンジする際には、まずはお人形やぬいぐるみ、クッションなどを利用して、赤ちゃんを背中に乗せる感覚をイメージしてみましょう。できれば手足があり、重さを感じるお人形などがあれば、より実際に近い感覚を得る事ができます。 布の引き締め方や、赤ちゃんのM字開脚、「し」の字の背中のカーブなど、大切な基本は抱っこの時と同じです。抱っこの巻き方をマスターすることは、おんぶへの近道となります。 まだおんぶすることに不安がある方は、抱っこの次の巻き方として腰抱きに慣れるのも良いかと思います。赤ちゃんの視野が広がり、見たい欲求を満たすことができます。 大人にとっては、赤ちゃんを体側で抱くことから、徐々に背中へと移行しやすくなり、おんぶチャレンジへの助けとなることでしょう。
赤ちゃんの背中部分の布にシワがなく、緩みがないこと。トップレールは優しく圧迫しない程度に引き締められ、首からすぐ下の背中部分は、しっかりと満遍なく引き締められている事が大切です。大人が動いても赤ちゃんの上体が背中から離れず、グラグラせずに安定していればOK。
シートは赤ちゃんの両膝裏からお尻を包み、膝はお尻よりも高い位置です。左右対称なM字開脚になっていればOK。
安全のためシートは深くしっかりと作ります。背中に回した布束でお尻のシートを抑えるようにクロスすると、布の摩擦で外れにくいシートをキープできます。
赤ちゃんの体が左右に倒れて傾いていないか確認します。赤ちゃんの骨盤からまっすぐ上の位置に赤ちゃんの頭があればOK
背中への乗せ方には、様々な方法があります。寝返り前の小さな赤ちゃん向けには「サンタトス」、寝返り以降の赤ちゃんには「ヒップスクート」や「スーパーマントス」がおすすめです。大きな赤ちゃんやトドラーには「ヒップスクート」が良いでしょう。
はじめておんぶにチャレンジをする場合は、どんな方も必ずお人形やぬいぐるみで練習しましょう。できれば重みのあるもので練習することをお勧めします。ベビーラップに慣れていない方は、まずは抱っこの巻き方をマスターして、布の扱いに慣れてからおんぶにチャレンジしましょう。赤ちゃんを背中へ乗せる際には、ベッドやお布団など安全を確保できる場所で、必ずどなたかに補助してもらいながら行ってください。赤ちゃんの安全を第一に考え、無理のないようにしましょう。
対象月齢 首座り~
対象月齢 首座り~腰座り
対象月齢 生後4か月~1歳前後
赤ちゃんを背中へ乗せる時、大人が少しだけ前屈みになり、背中をくぼませる姿勢をとります。肩甲骨と肩甲骨の間のくぼみに赤ちゃんを乗せるイメージです。
お尻を突き出して胸を張るような姿勢を取ることで、背中にくぼみができて赤ちゃんが背中で安定します。 上体は倒し過ぎないこともポイントです。上体を倒しすぎると、大人の背中が丸くなり、赤ちゃんが安定しにくくなるばかりでなく、膝に布束を固定している場合は緩んでしまいます。 また、上体を倒しすぎると、赤ちゃんが大人の背中から起き上がろうとすることもあります。 “おんぶしようね!” の声かけも大切ですね。
片方の布束は脚で挟んで固定し、空いている方の手で赤ちゃんのお尻を支えながら、布を片手で少しずつ引き締めます。引き締めができたら、布を背中へ回し、赤ちゃんの膝裏からお尻の下、反対側の脚の下に通します。
手を持ち替える時 次は反対側の布を引き締めます。脚に挟んでいた布束と背中から前に回した布束を入れ替えます。この時手を持ち替えます。一瞬赤ちゃんのお尻から手が離れますので、素早く持ち替えて赤ちゃんのお尻を支えましょう。
常に反対側の手は赤ちゃんのお尻をしっかりと支えるようにします。
小さな赤ちゃんの場合、位置が高すぎるとおんぶを巻いていく時に、赤ちゃんの脚やお尻に手が届かないことがあります。自分の体の柔軟性や赤ちゃんの大きさなどによって、自分にとっての心地よい位置が変わるので、鏡を活用するなどしながら、ご自身のベストな位置に合わせましょう。
赤ちゃんにとって高いおんぶは、大人の肩越しから大人と同じ目線で世界を見ることができます。高いおんぶは、赤ちゃんの見たいという欲求を満たすことでしょう。おんぶをする目的やシーンは様々です。大人の身体と赤ちゃんのニーズを見極めながら、親子にとって快適な高さを見つけましょう。
肩の布を内側に3~3回ねじるます。
肩に当たる布束が痛く感じる方は、肩の布を広げて半分内側に折り込む方法もあります。肩への布当たりが優しくなり、面積も少し狭まるのでずり落ちにくくなります。
片方の布束は、脚で挟んで緩まない様にしっかりと固定します。布を折り込む時は両手を使います。赤ちゃんのお尻から手が離れるので布が緩まないように注意が必要です。
ロングラップで巻いた場合、布が余ります。余った布をアレンジすることでデールが邪魔にならないだけでなく、布を広げることで、体重がさらに分散され、肩の布のずり落ちを防止する効果もあります。
チベタンフィニッシュは、お腹の前に結び目がないので、妊娠中の方にも負担の少ないアレンジです。
大人の肩のあたりで布を結ぶアレンジで、リングを使って留めることもできます。ベビーラップの扱い方、布の引締めに慣れている方におすすめです。ショートラップを使用している時や、ラップの長さがたりない時にも便利なアレンジです。お腹への圧迫を避けたい時などにおすすめです。
吸湿性・放湿性が高いヘンプが40%入っており、暑い時期でも蒸れにくく快適です。夏に快適なヘンプ混ですが、ヘンプの繊維が空気を含むため、冬は温かく感じ、季節を問わず一年中快適に使えます。
プリマ アプリコットは明るいサーモンピンクがかわいい色合いで、巻くと気持ちまでパッ明るくなるような華やかさがあります。 内側から輝くようなほのかな光沢を感じる美しい布です。 家の中だとやさしいピンクに見えますが、夏の日差しもとではよりパキッとした色に見え、夏らしい元気が出る色合いです。 プリマ アプリコットは190g/㎡で薄手ですが、サポート力は高く、食い込みや重さを感じにくいです。
届いた時は固くゴワゴワでしたが、割とすぐにブレイクインし、柔らかくなるとふんわりとしてとても巻きやすくなりました。 プリマの織りは、引き締めやすく初心者の方にもおすすめです。
モザイク珊瑚は糸の色が混ざり合った淡いシェルピンクの色合いに、濃いピンクやオレンジ、イエローなどのモザイク柄が浮かびあがるように見えるとても美しい布です。 表の淡い色合いに裏面のサーモンピンクが映え、裏が見える巻き方をするのも楽しいです。 こちらはプリマ アプリコットに比べるとブレイクインに少し時間がかかりました。
モザイクの織りは生地表面に凹凸があり接触面積が少ないため、肌当たりが涼しく感じます。 ヘンプ素材とモザイクの織り独特のシャリッとした質感が相まって、シャリ感のある肌触りです。 モザイク珊瑚はプリマ アプリコットと同じくヘンプ40%とヘンプの混合率が高めなので、吸放湿性に優れ、サポート力も高いです。 200g/㎡ということですが、体感的にはもっとありそうと感じたぐらいサポート力抜群で、大きめのお子さんの抱っこ、おんぶにもぴったりです。 薄手なのにしっかりサポートしてくれるとても頼りになる一枚で、ショートラップやリングスリングにもおすすめです。
プリマ アプリコットとモザイクヘンプを比較すると、 プリマ アプリコットはより薄手でふんわりと手に馴染みやすく、引き締めしやすいです。 モザイク珊瑚はシャリっとした巻き心地でよりサポート力を感じます。 どちらも同じヘンプ混率で、似た系統の色合いの布ですが、織りや重さの違いによって、巻き心地はおもしろい違いがありますね。 どちらも薄手で涼しく、サポート力に優れていて、この夏を乗り切る相棒になってくれること間違いなしです!
オシャレで快適なフィニッシュは、あなたのお悩みがもしかしたら解決するかも? ぜひ、お好みのダブルハンモックを見つけてください。
必要な長さ:ベースサイズ -1 (TAS)
いつから:腰座り〜
特徴:杖の形をした飴に(Candy Cane)に似ているおしゃれなフィニッシュ。ベースサイズよりも短いサイズで可能。胸の高い位置へ体重分散。
必要な長さ:ベースサイズ -1 (TAS)
いつから:腰座り〜
特徴:肩の布が縦に2回ツイストするフィニッシュ。胸に体重分散し、密着しやすいアレンジ。
必要な長さ:ベースサイズ -1 (TAS)
いつから:腰座り〜
特徴:ソルトウォーターフィニッシュと似ていますが、ツイストは1回のフィニッシュ。首元の圧迫が少ないアレンジ
必要な長さ:ベースサイズ +1(TAS)
いつから:腰座り〜
特徴:リングを一つ使用した首元の圧迫が少なく、腕を動かしやすいアレンジ。引き締めの微調整のしやすい、密着感のある巻き方。
子育て中の多くのママは料理や洗濯、買い物など日々の生活の中でおんぶ紐は必需品です。おんぶ紐があれば、赤ちゃんとコミュニケーションをとり、様子の変化にも敏感に察知することもできます。
おんぶ紐を探すとき、快適、簡単、デザイン性などを重視して選ばれる方もいますが、 最近では高い位置で安定感のあるおんぶ紐を探される方が多いようです。
家事をしながらの育児では、抱っこ紐もおんぶ紐も大人が快適であることはとても重要です。特に産後ママにとっては可能な限り身体に負担のないおんぶ紐であること。なんといっても産後の身体を大切にすることは一生を左右すると言っても過言ではありません。産後ママに限らず、おんぶで快適に過ごすには高い位置でできるおんぶ紐が理想なのです。
そして、高い位置のおんぶは大切な赤ちゃんのためにも沢山のメリットがあります。以下のようなポイントを知れば、大人も赤ちゃんもより快適におんぶで過ごす時間を楽しむことができます。
それでは、「高い位置のおんぶ」をおすすめする理由と方法について詳しく解説したいと思います。
おんぶ紐を使用し、赤ちゃんを高い位置でおんぶした方が快適であることは、リュックで実験すると簡単にイメージしやすいです。
低い位置・・・腰が反りやすく荷物は重く感じます。
高い位置・・・良い姿勢を保ちやすく荷物も軽く感じます。
これは人間の身体の重心と関係があります。
登山をされる方の知識として、リュックに詰める荷物は、軽い物は下に、重たい物はなるべく上に入れると快適であることは常識だそうです。
おんぶで考えてみましょう。赤ちゃんの一番大きく重たい部分は頭です。赤ちゃんの重心は胸あたりにあると言われています。 一方、大人の重心は丹田と呼ばれるお臍の少し下にあります。なるべく大人の重心の真上に赤ちゃんの頭や胸があると楽なので、高い位置のおんぶが快適です。
おんぶ紐やベビーラップを使用し肩や腰だけで背負うおんぶは身体への負担が大きいです。(イラスト左)
密着できていないと、歩くたびに赤ちゃんがグラグラ揺れ、慣性の法則(※1)が働き、揺れを止めるために体に余分な力が必要になります。
大人の上半身全体で密着して赤ちゃんの体重が分散するように背負えると快適です。
※1.慣性の法則
力を加えない限り、静止している物体はそのまま止まり続け、動いている物体はその速度を保ったまま同じ速さでまっすぐ進み続けるという物理的な性質を表した法則
おすわり前の赤ちゃんはおんぶ紐の中で自分の身体を支えてバランスを取るだけでも精一杯なので、リラックスして眠ることは尚更です。股関節がM字型に開脚できる姿勢で大人の身体と密着し、グラグラ揺れない安定感のある抱っこやおんぶならいかがでしょうか。リラックスすることができ、学習にも最適です。
特に月齢が低い赤ちゃんはしっかりと体幹を支えてあげることが重要です。 M字開脚と「し」の字カーブの背中は赤ちゃんにとって最も自然で安定する姿勢です。
赤ちゃんにとって快適な姿勢で密着おんぶできることは背当ての形状やショルダーストラップの調整幅に大きく左右されます。ご購入前におんぶ紐の構造を必ずチェックし、赤ちゃんにも大人にもフィットするおんぶ紐や抱っこ紐を選びましょう!
赤ちゃんの膝がお尻よりも高い位置にくるM字型姿勢のおんぶは、赤ちゃんの健やかな股関節の発達や身体の使い方の学習につながります。
赤ちゃんの脚がまっすぐに垂れ下がっているおんぶでは、股関節に負担がかかり、背中の反り返り姿勢を強いられます。この姿勢が続くと、赤ちゃんはリラックスしにくい上、手足や体幹を動かすことができず、身体バランスの使い方を学ぶことが難しいです。
背当ては赤ちゃんの膝から膝までをしっかり支え、股関節がM字型開脚で深く座ることができる形状であれば、赤ちゃんは安定して心地よく過ごせます。 抱っこでもおんぶでも赤ちゃんが暴れたりそり返ったりする理由の一つに、身体が不安定になっていることが考えられます。小さい赤ちゃんなら、肩までしっかり背中全体を包み支えてあげると安定します。活発になってきた大きい赤ちゃんなら手を出して自由にしてあげても良いです。
ショルダーストラップを引き締めて充分に密着できることは快適におんぶできるか大きな要因です。 しっかりしたパッドによりくい込みを少なくしたり体重分散ができるタイプがありますが、密着せずに浮いてしまうと、結局支える面積が小さくなるので体重分散ができず、肩の一部で支えることになります。
また、ストラップが長すぎる場合も密着せず、赤ちゃんと大人の間に隙間ができてゆらゆら不安定になる原因になります。
その点、ディディタイ やディディクリック は金具などがない一枚布のショルダーストラップなので引き締めに限界がなく、どんな体格の大人の肩や背中のラインにもぴったり密着しゆらゆら揺れず安定します。 また、ショルダーストラップの広い面積により肩や背中全体に体重を分散することができるので、より快適におんぶすることが可能です。
前向き抱っこと異なり、高い位置からの肩越しのおんぶは、ママと同じ目線で日常の世界を見ることができます。お母さん越しなので赤ちゃんは安心して過ごすことができます。例えば、動物園などで大きな動物が怖い!ときは、お母さんの後ろに隠れることもできます。大人と密着しているので、怖いけれど冒険心溢れる子どもには最適な学習場所です。
実話:3才のお子さんがお米を上手に研いで水を切っていたそうです。驚いて「いつの間に覚えたの?」とママが聞くと、「お母さんがいつもしてるから!」と言われたそうです。キッチンでの様子を覗き込めたのは、おんぶ紐でママの肩越しからの学習でしょう。その子は今でもお料理が大好きです!
前向き抱っこは脳への刺激になる一方で刺激過多になることがあります。 それが夜泣きの原因になることもあるのだとか。おんぶなら「眠いな〜」と赤ちゃんが思ったら、覗き込むのをやめて背中にもたれて眠ることができます。
高い位置でぴたりと密着し赤ちゃんも大人も快適なおんぶ紐として、ベビーラップやディディタイ がおすすめです。
特に二人目、三人目育児で早くおんぶがしたいとお考えの方には、織物製のベビーラップがおすすめです。
ベビーラップはおんぶでも赤ちゃんの背中をまんべんなくサポートし密着できるため、まだ体幹の弱い赤ちゃんの身体をしっかりと包み込んでおんぶすることができます。
織物製のベビーラップは、抱っこやおんぶのために開発された布なので、布の厚みや通気性なども考えられており使い勝手は抜群です。 また、幅広の布が膝から首までまんべんなく支え、体重分散に優れ、重くなってきた赤ちゃんの長時間おんぶにも疲れにくいです。
また、おんぶであれば、ベースサイズ-2(2サイズ下)という少し短いベビーラップでも巻くことができるので、大きくなったときの持ち運びにも便利です。
一枚布のベビーラップは少し敷居が高い...という方や、活発になってきた赤ちゃんの「足ピン」が心配という方には布製おんぶ紐のディディタイやウエストベルト式おんぶ紐のディディクリックがおすすめです。
ベビーラップのように全てを自分で包み込む必要がありません。ディディタイやディディクリックは赤ちゃんの座るシート部分を作るのも簡単で安定性が抜群です。
ディディクリックは一般的な抱っこ紐の簡単装着とベビーラップの体重分散性を融合した「ハーフバックルのおんぶ紐」です。小柄な日本女性にもフィットするウエストベルトは、みぞおちまであげることができるので、腰への負担が少なく高い位置でのおんぶが可能です。
一般のベルト式抱っこ紐でウエストベルトを高くあげると、ショルダーストラップの調節に限度があり赤ちゃんと密着できません。 ディディクリックのショルダーストラップは布製のため、簡単にフィットし、赤ちゃんが高い位置で密着できるまで引き締めることができます。
おんぶ紐の開始月齢は商品によって異なります。 ベビーラップの場合、高い位置でおんぶしても肩から肩、膝から膝まで赤ちゃんの身体をしっかり支えてくれるので、首すわり前からおんぶすることができます。
お好みによっては、ディディタイやディディクリックもしっかりと身体を支え、首すわり後からの高い位置でも安定感のあるおんぶが可能です。 大きくなってからもしっかりと良いM字型開脚で安定したシートでおんぶできるので、一枚布を巻くことが苦手な方でも安心しておんぶすることができます。
バックルタイプの抱っこ紐の場合は、腰すわりからと記載がある場合が多いですが、DIDYMOS含めメーカーの記載はひとつの目安にしてください。赤ちゃんの様子を見て、おんぶに不安があるようでしたら焦らず、少し成長を待ってみてもよいでしょう。
おんぶのコツはなんといっても声掛けです。 赤ちゃんは、どんなに小さくてもママの言葉を覚えていきます。 「おんぶするよ~」 「びゅーんするよ~」 など声掛けをしていると、赤ちゃんはおんぶされる準備を整えてくれます。言葉がけで本当に筋肉を働かせて準備をしているのです!首が座った赤ちゃんでも、急に抱き上げると慌てて頭をぐっと起こしてきますが、声掛けをしながら、目と目が合った状態なら、最初から頭を起こそうとするくらいです。
赤ちゃんはうつぶせに寝転ぶと頭を持ち上げようとするのと同じように、お母さんの背中が水平になればなるほど身体を押して背中から離れようとしていまします。
大人は極度な前かがみにならないよう、お辞儀で例えるならば、30度ぐらいの前かがみで背中を丸めず胸を張って、なるべくまっすぐの姿勢を保ちます。そして赤ちゃんが肩甲骨の間のくぼみにのってくれるようにイメージしてください。
片手で赤ちゃんを支えながらおんぶ紐やラップを引き締めると安心です。おんぶ紐によっては、壁にもたれたり、ソファに座って装着したりするのも良いでしょう。
赤ちゃんの顔が大人の肩越しとなるような高い位置でしっかりとおんぶ紐を引き締めていきます。
おんぶの姿勢が安定するまでは、背中の赤ちゃんの膝から膝を腕でしっかりと支え、赤ちゃんの身体を安定させてあげることもポイントです。
ベビーラップやディディタイで上手におんぶを高い位置でする方法が紹介されています。 是非、ご参照ください。
最後に、「高い位置」と一言で言っても心地よい位置は人それぞれです。 高ければ高いほど良いというわけではないので、赤ちゃんと大人双方が快適に過ごせる位置を探してみてくださいね。
また、「やってみたいけど布製のおんぶ紐は難しそう・・・」と
ご不安な方は、まずは抱っこからチャレンジすることでスムーズにおんぶに進むことができます。
気になる方、迷われる方は、ぜひ一度、お近くのアドバイザーにご相談ください。 たった一度のご相談でも、抱っこやおんぶに対する世界観が変わるかもしれません♪
大好きな水たまり。橋の下に流れる川。
ついには次女も見えない程、遠くに行ってしまった。
そうなると今度は上の子達が気になる。
声があっという間に聞こえなくなってしまった。
さ、さてさて、そろそろ。 そんな思いが2歳空きの4人を見てるとよくよぎる。
遊ばせてあげたいけど、追いかけなくてはならない。
リュックを下ろして、カチャっと腰につけてたクリックをウエストにまきなおした。
「さくちゃん、おんぶさせてくれない? もうみんな見えなくなっちゃったんだ。 」って心の底からお願いして、肩に手をかけておんぶしようとした。足を
バタバタさせて、まだ川に石を投げていたいって少しの抵抗。
ひとしきり遊んだら、今度は長男が長靴が濡れたっと言って、 抱っこして渡って! っと。 またまたさっと4番目をおんぶして、長男を抱っこして川を渡る。
まだまだ春先の北海道。雪解けの水の上はいくら晴天でも、少し寒かったのか、おんぶされた4番目は自分の手をディディクリックの肩紐に滑り入れて温まってる。 帰りはあっという間に背中の中で寝てしまう。 首の付け根までしっかり布で包むように巻き直し、下山する。
装着がスムーズで高い位置をキープできるディディクリックはお守りのような存在になった。 素手抱っこやおんぶだと自分の身体がきつくって、歩いてくれーっと思ってたに違いない。きっと上の子達と思いっきり遊ぶこともできないのかも。 遊びたい、眠たい、お話ししたいっとしたいだらけの4番目の気持ちもどれかきっと我慢させてたに違いない。
だけど ディディクリックのおかげで、今日のお山遊びは最高だった!! 干されたディディクリックを眺めて、「ありがとおーーー!」って。(巻いた時に土に着いて汚れちゃったんだなー)
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山地さん、ありがとうございました。
何だか、おんぶ紐物語を読んでいる感覚になってしまいませんでしたか?
抱っこにもおんぶ紐にも使えるディディクリックは、子供たちと過ごすアウトドアや登山などでも巻き外しが簡単で大活躍します♪
ディディクリックはこちら
皆様からの思い出ベビーウェアリング談ありましたら、お待ちしております。
宛先:ディディモス日本代理店
私自身、長男を出産した8年前の妊娠中にあれこれと、おすすめワードが多くてネットサーフィンし悩んだたことを思い出します。当時、最も悩んだのは「赤ちゃんにとってどうなのか」ということです。なぜなら、整体師として学んでいたのでママの体と赤ちゃんの体は全く異なり、大人の整体知識を赤ちゃんにあてはめることができないからです。新米ママの私は自分が赤ちゃんだったらどれが気持ちいいかな?など、置き換えることでしか知るすべはありませんでした。
ベビーウェアリング(密着した抱っこ)について勉強して分かったことは、抱っこ紐に限らず様々な赤ちゃん情報や育児用品が溢れ、新米パパやママが悩むのは当然!抱っこ紐など、赤ちゃんの発達に商品選びは、専門家に自分の迷いや質問を相談するのが一番ということです!
新生児とママやパパの身体では多くの違いがあります。新生児ベビーから赤ちゃん成長の身体について正しい知識を得ると、一般的な「人気」や「おすすめ」で選ぶのではなく、自分の赤ちゃんにぴったりの抱っこ紐を根拠に基づいて選ぶことができるようになります。
赤ちゃんは未熟というイメージがありますが、その通りです。目(視覚)はまだぼんやりとして、骨や筋肉は柔らかく、自分で手足を動かすような身体のコントロールもまだうまくできません。その一方、脳の神経細胞はすでに大人と同じ数をもっていると言われます。またにおい(嗅覚)、味わい(味覚)、聞く(聴覚)なども大人と同じ程度に発達しており、特にさわる、触れ合う感覚(触覚)や姿勢を感じること(体性感覚・前庭覚)は敏感で、外界を感じ、外界とつながる重要なセンサーの役割をしています。
赤ちゃんの背骨は「C字カーブ」と聞いたことがあるかもしれませんが、「し字カーブ」という方がしっくりきます。
「し字カーブ」は、赤ちゃん特有の膝を曲げた姿勢のため。膝を高くあげると、骨盤もそれにともなって少し後ろに倒れるため、背中も少し丸みをおびたようになります。 ママでも、体育座りをすると背中をまっすぐにしづらくなりますね。
子宮から出てきたばかりの新生児でも、丸まりすぎた姿勢は苦しいものです。水中世界からこの世に生まれてくると、赤ちゃんは肺呼吸になります。肺を広げて呼吸するのに、丸まった姿勢は快適でしょうか?少し窮屈ですね!
赤ちゃんは重力に抵抗する筋肉がまだ弱いため、抱っこをするときは背骨全体をしっかりとサポートしてあげることで胸が広がり呼吸がしやすい姿勢になります。
新生児の骨格は大人に比べると軟骨の部分がとても多く、発達途中です。股関節もまだ軟骨状態であり、負荷がかかりやすい部分です。正しいM字開脚でいるとき股関節は最も安定し、健全な股関節の発達を促します。
正しいM字型開脚といっても、何度の角度で!と細かく考える必要はありません。欧米のベビーウェアリング理論では、赤ちゃんはママやパパに『しがみつく』ためにこのような姿勢をとると考えられていますので、しがみつきやすいよう「膝がお尻より高い」姿勢になっていることが目安です。 足の裏が外向きになってお姉さん座りのようになっていると、股関節がねじれていることになりますので、「足の裏でも大人に『しがみつこう』としている」と覚えてください。
日本小児整形外科学会のパンフレットをみると、「好ましい姿勢:両脚をM字型に曲げてに開き、良く動かしている」とあります。素手の抱っこでも実践できますので、ぜひチャレンジしてみてください。 少し専門的になりますが、膝が胸に近づく動きのことを「屈曲」、脚を左右に開く動きを「外転」、太ももの前面が外を向く動きを「外旋」と言います。少し複雑なので、詳細はこちらのページをご覧ください。 参照:日本小児整形外科学会
私たち大人が大の字に寝転がると手足を広げ、背中やお尻でもしっかり体重を分散できます。しかし、新生児は大人と比較すると手足は短く、お尻(骨盤)は頭より小さい上、自然と膝を胸に近づけたM字型開脚姿勢の特有の骨格や姿勢(手足を曲げたしがみつき姿勢)です。
赤ちゃんは床に仰向けに寝転ぶことはできますが、床との支持面積が少なく、大人と比べ不安定です。大人のようにリラックスする時には向かないのです。眠るときは誰だってリラックスしたいので、赤ちゃんはリラックスできる抱っこを求めるのかもしれませんね。
赤ちゃんは自然と親に『しがみつく力(抱き上げると膝を曲げる反応をする)』をもっています。横抱きでは『しがみつき姿勢』がとりにくく、手やお腹で未発達の柔らかい股関節を押さえがちになります。
特にお子さんがしっかりと歩き出すまでは縦抱きで正しいM字開脚姿勢を気に留め、将来の健康な身体の枠組み作りをサポートしてあげたいです。
抱っこする時の快適な高さ(位置)について考えたことはありますか?親子がまるでパズルのピースのようにぴったり抱くことができる快適な抱っこの高さが見つかれば、抱っこがさらに快適になります。
ぴったりはまる位置というのは、赤ちゃんの体重がママやパパの胸にしっかり乗って体重分散し、腕だけでなく身体全体を使って抱っこできているときに感じます。ちょうど出生直後に行われる母子の皮膚接触と同じような、何かにもたれかかった姿勢で赤ちゃんを胸に乗せた時のような感覚です。赤ちゃんは体重を大人に預け、大人は赤ちゃんがグラグラしないよう背中を手や腕でしっかりと支えます。安定した姿勢なら、お互いにリラックスすることができます。肌と肌のふれあいによりオキシトシンがたくさん分泌され「愛おしさ」を感じます。うっとりとアイコンタクトをとることもできます。それによって親子の絆が深まり、私たちは親に、そして家族になっていくと感じます。
第一に、グラグラせず密着していることは転落の危険を回避します。リラックスやオキシトシンの効果については、先ほど説明した通りです。 快適な高さ(位置)が見つかったら、赤ちゃんの体重が胸に乗っていることを感じましょう。この時も赤ちゃんの膝をお尻より高く保った『しがみつき姿勢』がとれていると、赤ちゃんの姿勢や身体が安定します。ぴったり密着すると赤ちゃんは大人の身体に体重を分散することができ、楽に姿勢を保つことができます。 大人にとっても、生まれたてでふにゃふにゃやわらかい赤ちゃんが安定してくれると楽に抱っこすることができ快適です。
密着して大人の動作を感じ共に動作することは、「身体感覚」を覚え「身体をコントロールする力」を育みます。また、しがみつき姿勢で安定して密着することで、身体の中心(体幹)の筋肉が鍛えられます。腕や手などの細かい運動の発達には体幹の安定が不可欠です。 このように密着した抱っこは安心・安全だけでなく、心と体、運動能力など様々な赤ちゃんの発達を促してくれるでしょう。
赤ちゃんの自然な姿勢である『しがみつき姿勢』を保つことができ、なおかつ高い位置で密着できるものを選びましょう。具体的には以下4つのチェックポイントを確認してください。
赤ちゃんの膝がお尻よりも高くなるM字開脚をキープするためには、赤ちゃんの脚の開きにぴったりのシート幅(お尻から膝までの部分)が不可欠です。母子手帳の成長曲線シートを見たことはありますか?赤ちゃんは生後半年頃までは特に急成長しているのがわかります。抱っこ紐のシートが膝裏ぴったりに届くようにシート幅を調整できるものなら、赤ちゃんに優しくM字開脚を保つことができます。
シート幅が足りないと赤ちゃんの脚がまっすくにぶら下がった抱っこ姿勢になり、M字開脚が保てないばかりか、背中が反りやすく赤ちゃんの「反り返り」の原因になることも。
逆に、シート幅が広すぎる場合は開脚しすぎとなり、自然な股関節の動きとは逆の内旋(内側にねじれる)という動きが起きてまだやわらかい関節に負荷がかかってしまいます。大人でも、ずっと開脚姿勢をするのはつらいですね!またどちらも身体が安定しないため、身体感覚も覚えにくいでしょう。
正しい「M字開脚」と「し字カーブのゆるかな背中」を保つことが、快適な縦抱きの秘訣です!つまり、成長に合わせて抱っこ紐の「シート幅」や背骨全体を抱っこ紐の布部分などでサポートできるように「背当ての高さ」を調節できることも抱っこ紐選びで重要です。
シート幅や背あての高さがぴったりでも、立体構造でなければ理想的なM字開脚が保てないことがあります。もしお尻が深く沈まないペタンコ設計であれば、張り付けられたような姿勢になり、『しがみつき』姿勢とは別物になります。
ウエストベルトと肩紐(肩ベルト)は浮き(身体との隙間)がなく、小柄な日本の女性にもぴったり調整できるかどうか必ず確認してください!「日本人の体型に合う抱っこ紐」とうたっていてても、それが必ず自分に合うかどうかはわかりません。また、「外国製抱っこひもは大きい」という印象があるかもしれませんが、国内外を問わず抱っこ紐メーカーによって「基準となる大人の体型のタイプ」が様々であるため、一概には言えないのです。
ご購入前にはよく確認し、ご試着をおすすめします。写真のようなハーフバックル(ウエストがバックルでその他は布)のキャリアタイプは、布製の肩紐を引き締めながらぴったりと調整できるため、ママもパパも赤ちゃんも快適です。少しお辞儀をしたときにも、赤ちゃんがグラグラせずに密着していればOKです!
「抱っこ紐難民」となり、いくつも抱っこ紐を持っている方を多くみてきました。もちろん、赤ちゃんの成長に合わせていくつかの抱っこ紐を使い分けるのもひとつです。しかし今、新生児や小さな赤ちゃんの抱っこ紐を検討しているなら、メインの抱っこ紐として長く、快適に使えるものをおすすめします。
ベビーウェアリングコンサルタントやベビーラップアドバイザーなど、赤ちゃんの発達を学んだ抱っこ紐のプロフェッショナルに相談してみてください。お近くで相談できる方がいらしたら、実際に教わることも良いでしょう。販売員ではないため新しい抱っこ紐を購入するつもりがなくても、今もっている抱っこ紐が使用できるか、使い方が合っているかということも喜んで相談できるはずです。また、抱っこ紐がないと相談を受けられないということは決してありませんので、ご出産前や抱っこ紐検討中に相談することもおすすめします。
自分でしっかり情報収集してからでもいいですし、何も知識がない状態でも丁寧に教えてくれるでしょう。また、妊娠中から知っておけば産後のイメージが湧きやすいですし、赤ちゃんが生まれてから相談に行けばより使い心地も体感できると思います。
ベビーウェアリングコンサルタントは、親子の幸せを願っている方ばかりです!安心してまずはお近くのコンサルタントに連絡してみてくださいね。
ベビーウェアリングアドバイザー検索
結んで取り付ける
取り付ける際に大切な「結び方」。
ブランコとして大きく揺らして使う場合、結目にも大きな負荷がかかります。 大人が乗ってみて、「よし大丈夫」と固定していた結び目が、次第にずれてきて 気づくと余りの布がとても短くなっていることもしばしば。 大きな事故にはならなかったものの、スポンと結び目が解け、こどもが尻餅をついたこともありました。
リングスリングのテールのように、結び目のテールの長さがしっかり固定されているかなど、安全に遊べるよう常にチェックしてくださいね。 しっかりと結ぶことで、解きたい時に取れにくいこともあります。 固定でき、解きやすい結び方は “ロープワーク” が参考になります。 用途やお好みに合わせて、安全に楽しく使用できますように。
壁や天井に穴は空けられない!そんな時には...
四つ脚のテーブルに布を結んでハンモックのように楽しむことができます。 写真は耐荷重80kgのテーブルです。また、大人が布の両端を持って揺らすのも、こどもたちにとってはとても楽しいですね。 (大人は疲れますが!) DIYブランコが簡単に作れる便利な道具もたくさんあるようです。 ご家庭の事情に合った方法が選べるといいですね。
もはやアスレチック?!
大きなこどもたちのハードな遊び …最初のうちはブランコを楽しんでいたこどもたちですが、次第に、布に立ち、2人乗り、さらには紐を登って天井にタッチ! と、遊びがどんどん進化しています。うんていのように移動するには、ドールラップは小さな手にフィットし、つかみやすいそう。ドールラップの新たな活用法が生まれた瞬間です! 笑
見ている大人はヒヤヒヤしてしまうこともありますが、バランス感覚、危機判断、協力することなど、ディディモスブランコを通してたくさんの感覚を獲得しているようです。
抱っこおんぶを卒業しても、形を変えて寄り添ってくれる抱っこ紐。 布の中で小さく包まれていたこどもたちが、布の外でたくましく遊んでいる。 こどもたちの成長の愛おしさを感じます。 ディディモスはやっぱり、子育ての味方! ディディモスの汎用性を最大限に活かして、この日々が少しでも明るく前向きな時間となりますように。 written by Junko Kato
大人の肩のあたりで布を結んだり、リングを使って留めるフィニッシュです。ベビーラップの扱い方、引締めに慣れている方におすすめです。 家族との兼用やショートラップの活用など、ベビーラップの使い勝手が広がるアレンジ。
こんなときにおススメ:ラップの長さがたりない時・おんぶの巻き方でお腹への圧迫を避けたい時
結び方のポイント
タイドアットショルダーは、両方の布束をしっかりと握り、緩まないよう固定しながら結ぶことがポイントです。 結び方は、結んだ後に緩まない本結び、結んだ後に引締めの微調節が出来るふた結び(スリップノット)。タイドアットショルダーでは、2つの結び方を巻き方に合わせて選ぶとより快適です。
リングを使用する場合
リングを使用して留める際は、布地に適したサイズのリング選びが重要です。ラップのテールをしっかり固定できるように小さめのリングサイズがおすすめです(サイズS~M)。 ヘンプ混や少し厚手のラップなど、摩擦感のある布地はピタッと留まりやすく、リングフィニッシュとの相性が良いです。 リングとショートラップを組み合わせると、スリングのような腰だきや、お馴染みのF W C Cもお洒落に完成します。
日本でしか手に入らない、ドイツ製のディディモス風呂敷。高級な織り布でできているディディモスの風呂敷は市販の風呂敷と少し異なります。
大変ご好評をいただく一方で、「もっと風呂敷を活用したい」、「日常的に使える方法は?」など、使い方に関する質問をいただきました。
そこで、風呂敷の楽しさを伝えてくれるモニター募集をします! ディディモスの織り布で作られた風呂敷ならではの、魅力や楽しみ方のアイディアを教えてください。
風呂敷の得意な方、和物が好きな方のご応募をお待ちしております。 モニターの方には、お好きな柄のディディモスの風呂敷をプレゼント。
当選者(3名)へのInstagram DMからの当選連絡をもってかえさせていただきます。
モニターの応募規約の詳細はこちらです。
そこで、今日は家事をする時におすすめのベビーラップのおんぶの巻き方をご紹介します。
◎セキュアハイバックキャリー
反り返りや足ピンをしたがる赤ちゃんにも安全で高めのおんぶ。この巻き方は、背中の布をしっかり広げると、とても安定します。
巻き方の手順やバリエーションは非常に豊富で、インターネット上にも様々な方法が紹介されています。中でも初めての方におすすめなのは、巻き始める前にまず、胸の前で一度結ぶ方法です。また、足をピンとしたがるお子さんには足を通る布束を先に、身体を活発に動かして反り返りやすいお子さんには背中の布を先に広げる、といったようにお子さんの様子に合わせて巻いていくと成功しやすいです。
対象月齢:腰すわり〜
◎リュックサックキャリー
シンプルで高い位置のおんぶです。 シート作りのあと巻き始める前に、赤ちゃんの高さを調節してから巻くと、快適な高さを保ちやすいです。肩へのくい込みが気になる、時間が経つと大きく緩んでしまう・・という場合は、引き締めが不十分な場合もあります。布の淵だけでなく、布の中央部分を数回に分けてしっかり引き締めると、ぴったり密着し赤ちゃんが安定しやすいです。赤ちゃんの背中の布に、シワやたるみが無いか?完成後に鏡で確認をしてみてくださいね♪
対象月齢:首すわり〜
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初めてのおんぶで少し不安な方は、ぬいぐるみやクッションで練習をしたり、腰抱き(ヒップキャリー)もおすすめです。 腰抱きは、手元が見やすく簡単な作業がしやすくなります。また、お子さんの様子を確認しやすいため、おんぶ講習会への参加が難しい際にもチャレンジしやすい巻き方です。
ベビーラップの巻き方のバリエーションはとても豊富。 巻き方のおすすめ動画を探したり、ぴったり合う巻き方を見つけるヒントに、新しくなったディディモスのサイトをご利用ください。
※お取り寄せについてはお問合せください。
ご購入はこちら◎おんぶ ~巻き方~
お子様が大きくなられて抱っこでは重く感じられる時こそ、おんぶが大活躍します。お子様の体重を軽く感じるためには、お子様を支える布(レイヤー)を増やしたり、チェストパスを取り入れたり、リングを使ったりすることで、より安定させて大人の上半身全体に体重を分散させます。
リュックサックキャリーができるようになれば、他の巻き方も少しずつ試して楽しめるようになるでしょう。リュックサックキャリーの応用として、膝裏を通る束状の布を広げることで、お子様の膝裏もより快適にすることができます。
RRRC
また、チェストパスを取り入れると、肩の布が安定し、胸にも体重が分散され、より快適になります。
RCチベタンチェストパス
また、背中でお子様が安定せず不安に感じるようでしたら、お子様を包んだ布を負ぶう前に一度胸元で結んでからおんぶする方法もお試しください。お子様も安心し落ち着ておんぶに協力してくれるでしょう。(BWCCあるいはSHBC)
BWCC
SHBCプリタイド
お子様がより安定するようにしたい場合は、ダブルハンモックの巻き方もお勧めです。広げた布で胸元から背中までを覆うため、安定感は抜群です。
◎おんぶ ~抱きおろし方~
お子様が安心しておんぶから抱っこされるようにするためは、ヒップスクートを逆の順番でしましょう。おんぶの間は大人の顔が見えませんが、おんぶからそのまま抱っこされ、いつもの大人の笑顔が見えれば、お子様もおんぶが楽しく好きになるでしょう。
また、お子様がおんぶに慣れず動く場合は、お子様の足裏を下から上に押し上げてみてください。膝がお尻よりも高くなり、深くシートに座れると落ち着くこともあります。
お子様が大きくなられて、急いで降りたいと動くときには、慌てずにお大人がしゃがみ、お子様の足が地面につけるようにすることもでます。
4回にわたってお届けしたシリーズは、いかがでしたか?
ぜひ、おんぶに挑戦して、赤ちゃんとの時間を楽しんでください。
ラップを半分に畳み、中心を確認。
前から後ろに、ラップを持った左右の手を後ろに。
後ろで交差して左右を持ち替える。後ろから見た様子
脇を締め、ラップを斜め上に下部のみが締まり、上部にゆとり。
左右を重ね合わし、1回結ぶ。(左右どちらが上でも可)
下側のラップの端を折る。
じゃばらに畳む。
同じ幅で結び目まで畳む。
ひだの中心をもち、上側のラップをかぶせる。
羽になるラップに1巻き、真上に引き締める。
羽のバランスを確認する。
もう一度巻き、残りは胴に巻いた部分と浴衣の間に差し込む。
形を整える。
完成
ラップを半分に畳み、中心を確認。
前から後ろに、ラップを持った左右の手を後ろに。
後ろで交差して左右を持ち替える。後ろから見た様子
脇を締め、ラップを斜め上に下部のみが締まり、上部にゆとり。
左右を重ね合わせる。
左を上に結ぶ。
しっかり左右に引き締める(できるだけ上の方で)。
反対方向へラップをひねる(結び目が固定される)。
下側のラップで羽を折り、上側をかぶせる。
下側のラップに巻き付ける。ここでひねると左右の羽が同じ色に。
結び羽を引き出し、かたちを整える。
右手で結び目、左手で胴体に巻いた下側をもつ。
右手の方向にまわす。
蝶々が後ろに、完成。
前回はおんぶについて、その良さや抱っことの違いを取り上げました。今回は初めておんぶにチャレンジしていく時のポイントについてお届けします。(4回シリーズ)
抱っこに慣れたお子様にとって、初めての「おんぶ」が生活の一部として、抱っこの続きの心地よいこととして、遊びの中にあると楽しめますね。
例えば、いつもの抱っこから、少し腰にずれて腰抱きになれてみるのも、ひとつです。
1人で立てるお子様は、こんなおんぶの準備はいかがでしょうか。しゃがんだ大人の肩に手を乗せて、汽車ポッポは1歩、2歩、できるかな?大人の肩に腕をまわして背中にくっつけるかな?しゃがんだ背中に木登り、どこまで登れるかな?
できるか、できないかではなく、遊びながらお子様の興味や様子を探ってみてください。きっとおんぶしてほしい気持ちや時期を、お子様が教えてくれるでしょう。
お子様にもおんぶの声掛けをしてから、負ぶうようにしましょう。
腰抱き姿勢から「ヒップスクート」
抱っこ、腰抱きに慣れているお子様でしたら、いつもの抱き姿勢をラップやメイタイ、バックルの抱っこ紐でお尻ごとつつみ込み、腰抱きと反対側の肩で布を一つに握り、お子様を少しずつ腰から背中へ移動させていきます。
背中に抱きつくのが好きなお子様には、大人がしゃがみ背中から迎えに行き、ラップで包み込み負ぶうことともできます。遊び感覚でおんぶをとりいれられます。
お子様の両肩をしっかりとつかみながら、大人の腕の上にお子様のお腹をのせて体重を分散させながら、背中におぶいます。少し大胆な方法に見えますが、おんぶの楽しみの1つに感じて喜ぶお子様も多いです。
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お子様が大きく成長してくると、もっと自由な動きをしたい、という心の声を全身を使って大人に伝えてくれます。大人もお子様を抱っこしながら、本当はあれもしたい、でも抱っこしているからできないかな、とあきらめることもあるでしょう。
抱っこの生活に、ぜひおんぶも取り入れてみましょう。お子様も大人も、ベビーウェアリングの心地よさと安心を得ながら、それぞれの時間を過ごすことができます。
大人にとっては、手元や足元がよく見え、自由な動きがとりやすくなります。抱っこに比べると直立姿勢を取りやすく、反り腰による腰痛などの軽減できるでしょう。
また、お子様にとっては成長にともない興味関心が広がる時期に、おんぶすることで視界も広がり、大人の肩越しにいつもより高い視線で五感を通してあらゆることを楽しむことができます。
興味深いことに、一緒の視界を楽しむことのできるおんぶですが、実は各々の時間を過ごすこともできます。
例えば、美しい花一緒に見て楽しむうち、お子様はお花を手元にとり、触って葉っぱをひとつふたつ数えているうちに、うとうと夢の中へ。大人は肩越しにお子様の寝息を聞きつつ、ゆっくりお茶を楽しむこともできるでしょう。
ベビーラップの抱っことおんぶの巻きの手順には、全く違う点があります。
抱っこでは、あらかじめラップを身体に装着するという準備ができ、お子様を抱き入れてから、布を引き締め調整をします。一方、おんぶではお子様をラップと一緒に抱き上げて負ぶい、背中のお子様をしっかり支えながら、布の引き締めと調整をしていきます。そう、すべてが同時進行なのです。
お子様のM字型開脚の姿勢が保たれ、大人と密着した高いおんぶが可能なのは、ラップ、ディディタイ、そしてディディクリックというハーフバックルの抱っこ紐です。
小さいうちからラップで抱っこに慣れておくのは、親子にとって理想的です。しかし、大きくなられたお子様からでも、ラップ・ディディタイ・ディディクリックを使ったおんぶも可能ですので、あきらめることはありません。
1歳前後からラップを使い始めるのでしたら、ダブルクロスキャリー(あるいはラップ&クロスキャリー)で抱っこに慣れてみてください。
早くおんぶをしたい!!と、心がはやるものですが、「急がば回れ」です。親子ともに抱っこに慣れ親しむことで心の余裕もでき、スムーズにおんぶに移行できることでしょう。
また、ディディタイやディディクリックはラップに似た抱き心地を味わえ、ラップよりも装着が簡単です。
おんぶでも腰紐を先に装着し準備ができるので、初心者の方でも安心しておんぶができます。
キープラントとなるカレンドラは、古代エジプトの時代から、肌荒れ予防や敏感な肌のケアに使用されてきたキク科の植物。生まれたての赤ちゃんから使える優しいスキンケアシリーズはナチュラルさを追求してきたヴェレダの傑作。明るく輝く太陽のようなイエローゴールドの花がデザインされています。
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ホワイトマローは優しい葵色に妖精が遊んでいます。
只今、ヴェレダ・ジャパンのホームページから先行販売中です。
さらに、ヴェレダシリーズを使った体験会(9/7東京、9/11横浜)が開催されます。ディディモスをご検討中の方はお気軽にご参加ください。
詳細・お申込みはヴェレダHP から
可愛らしい限定シリーズ♪お見逃しなく!
]]>『千葉ベビースリング交流会 クスクスぽっけ』
『だっことおんぶを考えるベビーウェアリング会』
ディディモスのベビーラップでの抱っことおんぶを知ったとき「なんで息子が赤ちゃんのときにラップも使ってなかったんだ~!自分のバカバカ!」と思っていました。その後悔どっぷりの気持ちのおかげでいまだにベビーウェアリングに楽しく関わらせていただいております。 この度はこのようなすばらしい企画に参加出来、ドキドキ、ワクワクで過ごせて楽しかったです。本当にありがとうございました。
Ⅲ・ファセット以外のバージョン誕生
実はこの「菖蒲シリーズ」、たくさんの素材違いで商品ラインナップしています。帯のような美しさに仕上がったファセット、初心者からとても扱いやすいダブルフェイス、軽さが嬉しいプリマ。そして、待望のヘンプ・シルク混の誕生!日本の蒸し暑い夏に最適な吸湿性に富んだヘンプ混。さらにシルクを混ぜることで独特のひんやりした手触りと、冬の暖かさを両立しました。ぜひ、お子さまの月齢や使用する季節などに合わせて、お選びいただきたいとスタッフ一同発売を楽しみにしてきました。
ファセット菖蒲
アダ菖蒲
プリマ菖蒲
ダブルフェイス菖蒲
Ⅳ・ドイツ、ディディモス社より
今回の製作に多大な協力をしてくださったホフマン社長からコメントをいただきました。
「たくさんの方との協力で製品化にいたったプロジェクトでとてもやりがいがあり、とても楽しい仕事でした。日本独特な色彩の「菖蒲」は本国でも大好評で、日本での発売を機に、今後は全世界に紹介します。」
いかがでしたか?サイズ・素材も豊富に揃ったオンラインショップをご覧ください。
世界の民族を思い浮かべてください。写真のように、重いものは背中の高い位置や頭の上など、より身体の重心(おへその裏辺り)の真上に近い位置で持ち運んでいます。感覚的に、それが楽であることを知っているのだと思います。
抱っことおんぶ、赤ちゃんにとってのメリットはそれぞれあると思います。赤ちゃんの月齢や、使用する場面も違ってきますが、ベビーラップを正しく使うことで、どちらも体への負担はとても軽くすることができるのです。あえて、整体師としての視点から見ると、「ママの身体」にとってはおんぶをすることのメリットが大きいと言えそうです。
日々、子育てに追われていると、つい忘れてしまいますが、赤ちゃんと「抱っこ・おんぶ」で触れ合える時間は実はとても貴重なのです。生まれたばかりの赤ちゃんも、来年の今頃はママと手をつないであんよでお散歩しているかもしれません。ですから、少しでもママが生活を楽しめるように、自分自身をいたわり、工夫をすることは大切なのだと思いませんか?きっと、あなたの赤ちゃんもママが笑顔でいてくれることを望んでいますよ。
以上、整体師からみた「抱っこ」「おんぶ」「ベビーラップ」でした。
また、いつかお目にかかれると嬉しいなと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ベビーラップの特徴のひとつは、一枚布であるがゆえに「すべてを自分で調整する」ということです。したがって、「練習が必要」というのが最大のデメリットでしょう。
正しく巻けていないという場合のほとんどは引き締め不足です。バックルタイプの抱っこ紐と違い、正しく巻けていなければ両手を離すことができず、どこかおかしいことに気が付きます。
※多くの方は巻いているのを見て「難しそう!」と感じるようですが、体験会ではほとんどの方は正しい巻き方を習得することができています。きちんと巻けるように様々なサポートがありますのでご安心ください!
習得する苦労はありますが、ひとたびコツをつかめばいいこと尽くし。ベビーラップの抱っこで得られるメリットをチェックしてみましょう。
赤ちゃんへのメリットはディディモス公式ホームページでチェックしていただけますので、今回は大人の身体への影響に限定して見てみます。
また、ベビーラップで抱っこするときのコツのひとつに、「肩を後方へ引きながら布を前に引っ張る」という手順があります。こうすることで猫背を予防し、肩関節をしっかり動かして肩こりの予防にもなります。
※「動画の3:30あたりに注目してご覧ください」動画はこちら
Sachiko @sshacchi
メリット2でもお伝えしたように、密着して揺れないということは、それだけ普段どおりの自然な動作が可能です。
これは、上の子がいる場合に赤ちゃんを抱っこやおんぶしたまま上の子の相手ができるという点で喜ばれるポイントでもあるのですが、同時に美しい動作や疲れにくい動作のためのポイントでもあります。
かっこよく歩いたり、疲れにくい動作をするには「身体全体を使う」という共通点があります。布一枚で赤ちゃんと密着できるベビーラップは、姿勢美人を目指すママの強い味方です。
このことは赤ちゃんとのコミュニケーションにももちろん大きく役立ちますが、ママ自身の身体にもとても有益なことです。
便利すぎる現代日本では「野生の勘」のような身体感覚を要求されることはあまりありません。それゆえに「身体の使い方」が鈍感になっている方も多いのです。身体の不調が出たらすぐに病院に行く、痛いところにシップを貼る、というその前に、しっかり自分の身体と向き合って、「なぜそのような症状が出たか」を少し考えられるようになると、一歩健康に近づく手助けになるのではないかと感じています。
以上、ご紹介してきたこれらのメリットは、「正しく抱っこできている」場合限定です。
どんな抱っこ紐も、使い方が間違っていれば良い効果が得られず、デメリットになる場合もあることに注意してください。初めに言った通り、まずは練習して「正しく使えるようになることが必要」なのです。
~まとめ~
ただし、ベビーラップで「正しく」抱っこができていることが条件。
☆デメリットは、そのために練習が必要ということ。
いよいよ次回は最終回<ママにとっての抱っことおんぶ>をみてみましょう。