助産師学生に向けたベビーウェアリング講義を実施しました
先日、助産師学生に向けたベビーウェアリング講義が行われました。講師として授業を行った助産師の阿部久美子さんにその日の様子をお話しいただきましたのでご紹介いたします。<以下>
10月14日、神戸市看護大学大学院助産学実践コースの学生さん向けに、ベビーウェアリングの講義を行いました。こちらの大学院では大学で看護師の資格を取得後、更に助産師になりたい、という学生に前期博士課程として様々な最新の授業が行われています。
今回「子育て支援論」という科目の中でベビーウェアリング論、「抱っこ」や「抱っこ紐」の重要性をお伝えさせていただきました。
助産師とは、妊娠された女性に必ず一度は関わらせていただく国家資格の専門職です。妊娠中はもちろん、お産のお手伝い、そして産後育児の保健指導を行うことを業としています。「抱っこ」という育児行動が出産後すぐから長時間必要となることはすでにご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、残念なことに、現在日本の助産師教育の中に「抱っこ」や「ベビーウェアリング」という授業はありません。
様々な素敵なご縁があり、ディディモス日本代理店の全面バックアップの元、恐らく日本初!?の助産師の卵向け「何故抱っこを学ぶのか、子育て支援におけるベビーウェアリングとは」という講義を行うことができました。
学生さん達には事前にオンデマンドで「現在の日本の産前産後の女性をとりまく環境」や、「ベビーウェアリングが大人と赤ちゃんに及ぼす効果」、「抱っこ紐の種類」などを学んでいただき、当日は感染予防に留意しながら、対面で、実際にベビーラップとベルト式抱っこ紐(SSC)を使用して、ベビーウェアリングの実際を体感してもらいました。
初の試みということで、大学の教員方、地域の助産師の方も聴講に来られ、学生さんも笑顔の溢れる賑やかな授業となりました。
皆さんとても熱心に受講され、「抱っこがこんなに重要だとは思わなかった」「ベビーラップの密着度がすごくいいです」といった感想や「もっと学ぶためにはどうすれば良いですか」といった質問をいただきました。今後助産師として羽ばたいていかれる若い学生さんに「快適な抱っこ」の重要性や「抱っこ紐の種類」「ベビーウェアリング」の基礎を学んでいただくことで、さらに学びを深められ、これから出会う多くの女性の産前産後の悩みに寄り添い、楽しい育児のサポートができる助産師が増えていくことでしょう。
頼もしい後輩の育成に今後も尽力していきたいと思っております。
阿部久美子
阿部久美子さん
助産師
1歳〜8歳まで4児の子どもと夫の6人家族
大学卒業後大阪市内の総合病院産科で勤務し、現在は神戸市西区の産婦人科クリニックで勤務。第一子出産後、抱っこか添い乳以外では全く寝ない我が子に直面。クチコミで選んだ抱っこ紐やスリングを使うが、全くしっくりこず、途方に暮れる。第二子の時にベビーラップに出会い、身体の快適さ・行動範囲の拡大に感激し、ベビーラップアドバイザーの認定資格を得る。助産師として勤務する中、多くの抱っこや抱っこ紐で悩む女性に出会い、自身の体験からも妊娠期からの正しい情報提供の重要性を感じ講習活動を行っている。兵庫県神戸市在住。